イブシマキヒコ・ヒノエの共鳴とミノトの心理

※注意事項※

・本記事は「モンスターハンターライズ」全編のネタバレを含みますのでご注意ください。

・本記事でのキャラクターや人間関係、世界観の考察に関しては、作中で判明する設定を基にした筆者の推測を含む箇所が多くありますことをご了承ください。

・本記事は、2021年12月17日発売の「モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録」発売前に執筆されたものです。したがって今後公開される公式設定は、本記事での考察内容と明確に異なる(=本記事での考察内容が誤りである)可能性がありますことをご了承ください。

・本記事の内容は、記事を改訂すべき点が発見された際、予告なく加筆修正を致します。

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(集会所☆4 ミノト 一部抜粋)

モンハンライズのストーリー上の大きな転換点である、ヌシ・アオアシラ百竜夜行の後に発生するイブシマキヒコとヒノエの共鳴。カムラの里を襲う「百竜夜行」の元凶の尻尾を掴むという重要なイベントであると同時に、共鳴に苦しむヒノエを前に無力な自分を責めてしまうという、ミノトの精神的な課題に向き合っていくイベントでもあります。ミノトや里の皆の会話クリップを集めつつ、改めてこのストーリーに迫っていきましょう。

 

ーーーもくじーーー

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①ミノトの性格

本編のイブシマキヒコを巡るストーリーでは、突然現れた古龍との共鳴に苦しむヒノエを前に、とっさに何もできなかったことでミノトは自分を責めている……という話でしたが、そもそも相手は未知の大型古龍なのだし、そんなものに突然遭遇したとなれば、ミノトでなくとも誰しもが混乱してしまうのは当たり前。いくら大好きな姉の身に起こったこととは言えども、ミノトが一人で自分を責めることはないのでは……。そんな風に感じた方も多いかもしれません。

 

理屈の上で言えば実際おそらくその通り。なのですが、ミノトの性格からすると、その辺を割り切って考えるのはなかなか難しいところがあると思います。右を見ても左を見ても親切な人だらけのカムラの里ですが、その中でもミノトは人一倍お人好しで優しい性格。里の人たちからは、ミノトについてこんなエピソードを聞くことができます。

 

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りんご飴屋の看板はね、集会所にいる受付嬢のミノトさんが作ってくれたんだよ。

最初はお絵かきが得意なゴコク様にお願いしようと思って集会所に行ったんだけど、お出かけ中で…。

困ってどうしようってなってたら、ミノトさんがやるって言ってくれたの。それで、夜、寝ないで作ってくれて…。

ミノトさん、いつも怒ってるように見えるけど、ホントはすごく優しいの。コミツはね、ミノトさん大好き。

(集会所☆1 コミツ)

 

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受付嬢のミノトさんがさ、アタシにクエストリストを見せに来たの。

ケガして狩りに行けないアタシによ? ケンカを売ってるのかと思ったよ。最初はね。

でもミノトさんは、「このクエストであれば、あなた様のハンター復帰の訓練に最適だと思います」って…

そのあとも、いろんなクエストを「アタシの復帰の役に立つ」って勧めてきてくれるんだ。

アタシってヤツは、ホント情けないね。狩りにはもう行けないって…自分が勝手に決めつけてただけだったんだ。

 

ここの受付嬢のミノトさんは無愛想で冷たい性格かと思ったけど…

姉ちゃん思いだし、アタシにも気を遣ってくれて… 本当に優しくていい人だね。

(集会所☆5 アヤメ 一部抜粋)

 

代表的なものでいえばこんなところでしょうか。誰かが困っていたり悩んでいたりするのを見かけると放っておくことはできず、「自分がなんとかしなければ」「何か自分にできることはないか…」と思考が動き出すタイプ。他人に対して深く入れ込みすぎるあまり、時には自分自身の扱いが粗雑になってしまうほどです。

 

他人に起きていることを自分のこととして考えられる、そういう優しさが彼女の良いところ。しかし、元々の生真面目で責任感の強い性格もあって他人のことを自分の中で抱え込みすぎてしまうので、逆にそういう他人のピンチの場面で自分が何もできず、結果的に解決に至らなかった場合、「自分はその人に何もしてあげられなかった」どころか「自分が何もできなかったせいでその人を救えなかった」「自分のせいだ」という所まで飛躍して、深い自責の念に駆られてしまうという脆さもあります。

 

イブシマキヒコの件でミノトが落ち込んでいたのは、こういう背景があったということが言えるでしょう。そこに更に、助けられなかったのは最愛の姉であるという大きな要素が加わりますから、ミノトのメンタルはどん底

 

こうして彼女は自分の無力を呪い、かねてからの彼女の悩みであった、「天才」である姉と自分との大きな差、劣等感というコンプレックスに真正面からぶつかることになります。ただし、以前のミノトのシスコンまとめ記事でもお話しした通り、これは第三者から見たヒノエとミノトの差というよりも、ミノトがヒノエをあまりにも美化しすぎているという、彼女自身の主観の問題が大きいです(実際には、ミノトはヒノエに比肩するほどの才能の持ち主だと思います)。

 

2人のことを昔からよく知っているゴコクも次のように言っています。

 

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う~む…。ミノト周辺の空気が重いでゲコ…。

ヒノエと共鳴した龍に腹を立てとるし、それに対して何もできない自分を責めまくっとるし…。

昔からミノトはね…姉を尊敬するあまり、自分を低く見てしまうんでゲコな。今回の件で、それに拍車がかかったでゲコ。

ミノトにはミノトのすばらしいところがいっぱいあるでゲコが、ヒノエが好きすぎてそんなんでは納得できんのでゲコね。

ふ~む。ミノトが、ヒノエと共通する「何か」を見い出せれば、自信につながるかもしれんでゲコが…。

(集会所☆4 ゴコク)

 

ゴコクの台詞を見ると、ミノトの自己評価の低さは客観的に見た実際の能力の差であったり、周囲からの芳しくない評価といったものに起因しているわけではなく(周囲からの評価はとても高いので)、むしろミノト自身の深い思い込み、ミノトの主観においてヒノエがあまりにも絶対視されすぎてしまっていることの内に根差している、ということが窺えます。

 

この姉への尊敬、というのはとても重要で、ミノトが自分の能力のなさにこうも落ち込んでしまうのは、もちろん「いざというときに何も出来ない自分が嫌」という彼女の真面目で優しい性格ゆえでもあると思いますが、それと同時に「胸を張って姉の隣に居たいから」という理由もあると思います。

 

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ヒノエ姉さまのようになりたい…などとは、おこがましくて考えたこともありません。

ただ、姉さまはいつも眩しすぎて… 何をするにも不器用なわたくしは、自分が情けなくて、不甲斐なくて…。

この間も、オトモ広場に遊びに行ったら、姉さまにはすぐ懐いたガルクたちが、なぜかわたくしには吠えてくる始末…。

何か…何かひとつでも、見た目以外で、「わたくしはヒノエ姉さまの妹なのだ」と実感できるものが欲しいのです。

(集会所☆4 ミノト)

 

ヒノエと自分とは双子で、生まれたときからいつも一緒で、自他共に認める仲良し姉妹……それなのに、姉と自分との間に大きな差があるとミノトの中で感じてしまうと、なんとなくその関係が引き裂かれそうになる気持ちというか、「本当に自分は妹としてヒノエ姉さまの隣にいてよいのか?」と疑問を抱いてしまうのは、とてもよく分かります。後でヒノエの台詞を紹介するときにも出てきますが、「自分が何もできないせいで姉に迷惑をかけてしまう」という自己嫌悪もあるでしょう。

 

もちろん、ミノトの性格からしても本来の能力からしても、本当は全然そんなことないのですが、これも彼女が自分を過剰に低く見てしまうがゆえのこと。姉と同じ何かを手に入れたい、という願いもいいのですが、私としてはそれ以前に、ミノトがもう少し自分自身の良さを認識して肯定できるようになれたら…とも思ったりしています。

 

②ミノトの自己評価の低さはどこから?

それでは、こうしたミノトの自己評価の低さはどのようにして形成されているのでしょうか。以前のミノトの記事では、要領が良く多芸に秀でているヒノエを尊敬し、その裏返しとして自分を「不器用だ」と思ってしまうという彼女の一面について触れましたが、本記事ではもう少し別の要素も探してみましょう。

 

まず、イブシマキヒコの件でキーとなっている「共鳴」という能力について。作中での描写から見るに、イブシマキヒコのような古龍や、同じ竜神族(と、おそらく竜種一般に対して?)の思考や感情を読み取る(マキヒコのように向こうから干渉してくる場合もある)的な感じの、竜人族のみが持ちうる特殊な能力です。

 

ヒノエが共鳴の能力を発揮しているのを見られるのは作中ではイブシマキヒコ登場時が初めてですが、ヒノエはこの時に初めて共鳴能力を発現したわけではありません。フゲンやヒノエ自身の言うところによれば、ヒノエは以前から共鳴能力を発現していたとのこと。

 

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(集会所☆4 ヒノエ)

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(集会所☆4 フゲン)

先述のとおり「共鳴」は竜人族同士でも可能で、ヒノエの場合は以前からミノトと共鳴の経験があるとのこと。ヒノエが具体的にいつの時期に共鳴能力を発現したのかは定かではありませんが、「慣れたものでしたが」というヒノエの発言からして、ここ最近の出来事という感じではなさそうです。幼少期までさかのぼるかどうかはわかりませんが、ある程度昔からそうだったという解釈が有力そうです。

 

フゲンの「笑って済ませられた」という2人を見守るような話しぶりからしても、姉妹が大人になる前くらいには既に発現していたという説は十分ありえそう。

 

共鳴の力はある程度自分でコントロールできるのか、それとも本人の意思とは関係なく発動するのかはわかりませんが、ヒノエはミノトと共鳴したからといって特に何かあるわけでもなく、自身の共鳴能力については「おもしろいね~」くらいの感覚で思っていたのかもしれません。

 

しかしミノトにとっては、双子なのに姉のヒノエだけがそうした能力を持っていて自分は持っていない、しかも共鳴という超自然的な能力で、どうやったらその能力が身に着くのかもわからないし、努力で差を埋められそうなものでもなさそうで…… という感じで、ヒノエが共鳴能力を先に発現して以来、ミノトが心のどこかで姉と自分との絶対的な断裂を感じていたという可能性はありえそうです。

 

この線でミノトのセリフを再考してみると、ヒノエとイブシマキヒコの共鳴イベントの後(集会所☆4)の会話にあった「せめて自分に共鳴の能力があれば代わってあげられたのに」という言葉にも奥行きが出てくるんですよね。

 

姉が持っている共鳴の力を自分は持っていない、姉と同じでいられない、そういうコンプレックスを前々から引きずり続けたあげく、ヒノエがマキヒコからの干渉で苦しんでいるという一番肝心なタイミングで、「自分が共鳴の能力を発現できていればヒノエ姉さまを救えたかもしれなかった(と、少なくとも本人は思っている)」からこそ、この時のミノトのショックや自己否定も輪をかけて深刻になっていると考えられるわけです。

 

もう一つ、これとはまた別の可能性も考えてみたいと思います。ヒノエとミノトの幼少期に関して、マイドやゴコクの会話の中に気になるものがありました。

 

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ミノトさん、子供のころは今よりずっとずっと恥ずかしがり屋さんだったニャよ。

私が話しかけても、ススーッとヒノエさんの後ろに隠れてしまってニャー。ニャハハ、懐かしいニャ。

あれはあれで可愛かったけどニャ。今はここでいろいろお話ができてとっても嬉しいニャ!

(集会所☆2 マイド)

 

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ミノトは、小さな頃はそれはもうヒノエにベッタリで、他の人とは喋ろうともしなかったでゲコ。

でもまあ、里のみんなも優しいし、ヒノエもいろいろがんばったから、今じゃミノトは誰とでも仲良しでゲコ。

…とはいえ、ヒノエにベッタリなのは今でもあんまり変わってないかもしれんでゲコな。

(集会所☆2 ゴコク)


2人の話によれば、里の人たちと良い人間関係を築いている今のミノトがあるのは、小さい頃は恥ずかしがり屋であまり人付き合いに前向きではなかった彼女が、里の人たちと話せるようにするためのヒノエの努力のおかげでもあるとのこと。もちろん、ミノト自身が真面目で優しい性格だからこそ里の人たちにも好かれているのだと思いますが、ミノトは今の自分自身の充実した人間関係について、ヒノエ姉さまのおかげだ、と思っているところはあるような気がします。

 

しかしミノトの性格上、それがたんなる「感謝の気持ち」で終わるのだろうか、というのが気になるところ。むしろこのことが、彼女の中の姉への劣等感と結びついて、「自分はヒノエ姉さまがいなければ何もできない」という自己認識を生み出している可能性があるのではないかと私は推察しています。

 

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(ゲームスタート時 ミノト)

たとえば、ゲームスタート時にハンターさんに集会所について説明してくれるときのこの台詞なんかがそう。仕事が丁寧なミノトが説明事項を抜かすとはそうそう思えませんし、実際抜けているものは当然なく完璧な仕事だったのですが、それでもミノトは「ヒノエ姉さまに確認しなくては…。」と不安そうなそぶりを見せます。一人前以上に仕事をこなせる能力はあるはずなのに、それでも自分自身よりもヒノエの方を信頼している様子。

 

さすがに深読みが過ぎるかもしれませんが、少なくとも幼いころのヒノエの頑張りがなければ今の自分の里での生活や人間関係はなかったと言える以上、「引っ込み思案だった自分の手を引いてくれて、自分のすべてを変えてくれた人」として、ヒノエを絶対的に高い存在として考えている部分はなくはないでしょう。

 

総じて、最愛の姉を筆頭に他人に対してとても優しく丁寧な代わりに、自分の扱いがあまりにも雑すぎる、というのがミノトの性格だということが分かりました。そして彼女の最大の悩みというのは、肝心なときに何も動けない自分自身の無力さ、とりわけ、天才であるヒノエ姉さまと自分を比較したときの劣等感。

 

ミノトのこの悩みは、少しストーリーが進んでナルハタタヒメが出現すると共に、ミノトにもヒノエ同様の「共鳴」能力が開花したことで一応の解決を迎えます。ただ、ミノトがヒノエへのコンプレックスを本当に完全に克服できたのか、今後それをまたぶり返すようなことはなくなるのか…と言われると、正直なかなか微妙なところではあります。

 

もちろん、ヒノエと同じ共鳴の力を身に付けられた、自分の中にヒノエと肩を並べられる部分が見つけられた、ということはミノトにとって大きな進歩ではありますし、その共鳴の力が最終的にナルハタタヒメの居場所を突き止め、ヒノエや里を救うことに繋がっていくのは彼女にとって自信になるでしょう。

 

ですが、今一度よく考えてみると、ミノトが共鳴の力を得て喜んでいるのは「共鳴」という点でヒノエと自分を見比べて「姉と同じになれた」と思っているからであって、姉と自分を比較しているという思考の仕方自体はどこも変わっていません。それに、ミノトが自分で自分を肯定できるポイントが「ナルハタタヒメとの共鳴能力」で本当にいいのか? という所も、なんとなく気がかりだったりします。

 

③優しすぎるがゆえに…

こうしたミノトの精神的課題を考えるためには、ヒノエがミノトのことをどう思っているかということも大事になってきます。

 

そして実際のところ、ヒノエは当然ながら妹の自己肯定感の低さをとても心配していて、彼女なりに心を砕いているのですが……その反面、ヒノエは微妙にミノトの心理について鈍いところがあるといいますか、姉妹の間ですれ違いが起きているなぁ、と感じさせるところもあります。

 

詳しくは後述しますが、それは姉妹の仲が悪くなっているというような意味合いではなく、むしろ2人の距離が普段からあまりにも近すぎる、仲が良すぎるがゆえの弊害だと思っています。

 

イブシマキヒコの件で落ち込んでいるミノトについて、ヒノエは次のように言っています。

 

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ミノトが、ずいぶんと落ち込んでいます。私が龍と共鳴したとき、何もできなかったと自分を責め続けているようで…。

〇〇さん。私はね…。いつもミノトに伝えるんですよ。

「ミノトは、私の何よりの誇り」「まじめで優しいあなたが大好きよ」って。そう言っても、あの子は信じてくれません。

「わたくしなんか、何もできない」「姉さまに迷惑をかけてばかり」そういって表情を曇らせて…。

……最近、ミノトの笑顔を見ることが減ってきたような気がします。どうすればいいのか、悩んでしまいますね。

(集会所☆4 ヒノエ)

 

 「いつも」という口ぶりから察するに、ミノトの事はかねてからヒノエの悩みのタネだった様子。自己評価の低いミノトに繰り返し言葉をかけてあげるものの、「なぜそんなに自分を低く見てしまうのか」という根源の部分にはまだ至れていない…という段階のようです。

 

恐らくですが、ミノトからもヒノエにはあまり自分の気持ちを言葉にして伝えられていないような気がします。自分のコンプレックスに姉が絡んでくるとあれば(もちろんヒノエが悪いわけではありませんが)そもそも言い出しづらいでしょうし、彼女自身、自分の中の激しい思い込みを、冷静に客観視するまでには至っていないような気もしますから。

 

このようにヒノエとミノトのやりとりはどうも相変わらず平行線をたどってしまっているのですが、この2人のことを考えていくにあたって、個人的に重要人物だと思っている人をここで登場させたいと思います。

 

傘屋のヒナミさんです。

 

イブシマキヒコの件で落ち込んでいるミノトに対してのヒナミさんのコメント、すごく特徴的で考察しがいがあるんですよ。それがこちら。

 

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ヒノエが龍と共鳴したせいで、ミノトが落ち込んでるって聞いてさ。行ってみたら、案の定ウジウジやってて。

なんかアタマ来たから、ほっぺた引っ張って説教してやったよ。

「龍と共鳴するとか誰が予想できんの。誰にもどうにもならんでしょ、そんなもん。ミノトのどこにどんな責任があるってのさ」

……と、まあ、こんな感じよ。自分を責めてるヒマがあったら、青い龍をどうにかする方向に力を尽くせって話。

ホント、姉ちゃん大好きはいいけどさ、ぜんぶ背負い込むようなミノトの性格… それだけが玉にキズなんだよね。

(集会所☆5 ヒナミ)

 

里のみんながミノトのことを心配してしんみりしている中、一人だけこの火の玉ストレートです。くよくよしているミノトを「叱る」という行為に及んでいるのはこの人だけ。ミノトの一番身近なヒノエにしても、妹にはきつい言葉をかけるというよりは優しく接するタイプだと思いますし、とりわけ今回に関しては自分の共鳴の件が絡んでいる手前、なおさら強くは言えないでしょう。

 

ミノトにとっては、ヒナミからの言葉は自分の傷ついた気持ちに追い打ちをかけてくるようにも見えるかもしれませんが、ヒナミの大胆な行動も、もちろん彼女なりにミノトを想ってのものです。むしろこういうグイグイ切り込むタイプの人が一人いることで、膠着した状況が変化するきっかけが生まれたりすることも多いですよね。

 

で、ヒナミのこの言葉は実際かなり的を射ていると思っていて、「一人で全部抱え込む性格」という彼女の指摘は、ミノトの自己評価を理解するうえでとても重要な分析だと思います。

 

ミノトの真面目で優しく、姉想いな性格は彼女の長所ですが、それが行き過ぎるあまり、身の回りの物事に関して「自分がやらなくては」「自分が助けて然るべきだ」と認識する範囲が非常に広い(悪く言えば、必要以上に広い)のだと思います。

 

つまり、常人から見れば「そんな所までやってくれるの?」「そんなに優しくしてくれるの?」と少し驚いてしまうような事や、「それはミノトが無理してやらなくてもいいことなのに」「ミノトが本当は苦手なことなのに」と思うような事でさえ、ミノトにとっては「自分が助けるのは当然のことだ」と認識してしまう範囲内なのです。さきほど紹介したコミツやアヤメのエピソードなんかは、まさにその代表例ですよね。

 

イブシマキヒコとヒノエの共鳴の件は、そういうミノトの性格が極端に悪い方に出てしまったパターンだと考えることができます。ヒナミの言う通り、ヒノエの共鳴は強大な古龍が絡んでいるわけですから、ミノトが一人で何とかできるような範囲の物事ではありません。ミノトどころか、誰しもが一人ではどうにもできないことです。

 

しかし、それすらもミノトは「姉さまのために自分は何か出来なければならない」「これを何とかできなければ自分は姉の役に立てている人間とは言えない」と自分に厳しい基準を与えてしまうからこそ、客観的に見れば何もできなくて当然であるにもかかわらず、それを出来なかったことで自責の念に駆られてしまう。

 

ミノトが自分のことを低く評価してしまう原因は、このように「真面目で優しい性格が強すぎるがゆえに、自分に課しているハードルが高すぎる」からだと考えられます。

 

たとえば、他人を深く支えようとしたり、他人の身に起きている大きな困難や深い悩みを助けようとすることは、本来決して簡単なことではありません。もしこの記事を読んでいるあなたが他人に対してそのような関わり方をしようとすれば、あなた自身もそれなりの困難を背負うことになりますし、大きく労力を使います。

 

そして他人である以上、あなたの力が及ばない事が一つや二つ出てくること、ましてや自分が何かを出来る余地がほとんどなかったりすることだって当たり前の話。それをあなたがどうにもできなかったところで、あなたを責める人はいないでしょうし、あなたがじゅうぶん親切で優しい人間であることに変わりはありません。

 

ですが、ミノトはそういう「自分ひとりの力で解決するのは無理があること」にすらも、「それに対して自分は何かしなければ、助けなければ」と思ってしまい、そこで結果的に自分が何もできなかったときには、「自分のやるべきこと、出来なければならないことが出来なかった」「自分がするべき最低ラインのことができなかった」という意味を込めて、「自分は無力だ」という言葉で自己否定してしまうわけです。

 

それこそがまさにイブシマキヒコの件のときのミノトですね。周りの人間からすれば、ヒノエの共鳴に対して、あの場でミノトがとっさに何も対応できなかったからといって、それは相手が未知の古龍である以上当たり前の話であって、ふだんのミノトの行動を良く知っている里の人たちにとっては、「ミノトは姉想いで人一倍優しい人間である」という評価に変わりはありません。

 

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ヒノエさん、元気になってうれしい。百竜夜行から帰ってきたとき、とってもつらそうだったから…。

でも今度はね、ミノトさんが元気ないの。「わたくしがむりょくだから…」って、なんだかシュンとしちゃって…。

コミツ、よくわかんない。ミノトさん、すごくがんばったのに、どうしてシュンとしてるの?

(集会所☆4 コミツ)

 

コミツも言っているように、ミノトは里守として百竜夜行で奮戦したのち、共鳴でぐったりしたヒノエを一人で抱えて(ヨモギ談)砦から里まで帰ってきたのですから、ミノトはヒノエのために全く何もできなかった訳でもなく、その場で出来る精一杯のことを彼女はやったと言えるでしょう。突如現れた謎の古龍の影響を目の前にとっさに何もできないのは、ミノトに限った話ではなく誰でも当たり前のこと。

 

それなのに、ミノトの中ではマキヒコのことすらも「自分がどうにか出来なければならなかったこと」という認識になっていて、それを自分がどうにか出来ない限り、ミノトは自分で自分を「姉の役に立てている」と認識できないことになっているわけです。

 

マキヒコの件や、他にもミノトの様々な台詞の中から見えてくるのは、「自分は何か他人の力になることができている」とか「自分にはこういう能力がある」と自分で自己認識できるための基準、言わば「最低限度」の位置が、本人の主観の中であまりにも高く吊り上がってしまっているということ。彼女の真面目で優しすぎる性格が災いして、本来なら「最低限度」に含めなくてよいものまでそこに含めてしまうという、自分に対して超厳しすぎる状態になってしまっています。

 

何だか話がごちゃついてきたのでもう一度まとめますと、ミノトの「無力」という低い自己評価は、本来ならば出来なくて当然のことが出来なかったというだけの事なのに、ミノトの性格上それすらも「自分がなんとか出来なければならなかったこと」と捉えてしまうことから発生していて、これによって周りからの評価と自己評価の乖離が甚だしいことになっている、というのが私の分析です。

 

眠い頭で記事を書いているせいで、さっきから同じことをずっと繰り返し言っているような気がしないでもないですが、ここはめっちゃ重要でぜひ伝えておきたいポイントなので何度でも言いたいと思います。

 

で、こういうミノト自身の性格によって自己評価が低くなりがちであるというところに加えて、さらにミノトには彼女から見て「天才」である姉のヒノエがいるわけです。ヒノエは確かに才能に溢れる人物ではありますが、ミノトはヒノエを「尊敬」を超えてやや過剰に美化している部分もあり、それによって「姉と自分は不釣り合いだ」と苦しくなってしまうところもある。これも意味「自分で自分のハードルを高くしすぎている」ことの一例とも言えるかもしれません。

 

この「ミノトの性格」と「尊敬する姉の存在」という2つの要素が複合的に絡み合って生まれたのが、ミノトの低い自己肯定感であると私は見ています。

 

④ミノトの悩みについてのヒノエの理解度

で、このミノトの自己肯定感の問題に関して、正直なところヒノエは少しニブいところがあるんですよね。正確に言うと、ミノトの自己肯定感がやたら低いことにはヒノエも当然気づいてはいるのですが、なぜそうなっているのかの原因が分からない、という風に私個人としては見ています。ふたたび里の人たちの会話内容を追いながら、このことについて考えていきましょう。

 

イブシマキヒコの件から少し時が経った後、ミノトはヒノエと同じ共鳴の能力を発現し、イブシマキヒコの対・雷神龍ナルハタタヒメとの共鳴に至ります。ヒノエがイブシマキヒコからの干渉に苦しんでいたように、ミノトもまた共鳴で体調を崩してしまう…のは確かにそうなのですが、ミノトとしては共鳴の大変さよりも、姉と同じ共鳴の能力を手にすることができたこと、尊敬する大好きな姉に肩を並べられるものが自分の中にできたこと、そのことに幸せを隠し切れない様子。

 

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(集会所☆7 ミノト)

そのミノトが嬉しそうにしていることについてのヒノエの反応に、ヒノエがミノトの気持ちに関して「ちょっと鈍いなぁ…」と思わせるようなところがうかがえます。

 

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 「対はいずこ、対はいずこ」 …やはり、イブシマキヒコには向かい合わせとなる存在がいたのですね。

つがい…雷神龍ナルハタタヒメ。それが、ミノトと共鳴してしまっている…。

不幸中の幸いは、共鳴しているミノトが意外とケロッとしていることですね。

私はそれなりに苦しかったんですが… なにゆえあの子は、むしろ幸せそうな顔をしているのでしょう…?

(集会所☆7 ヒノエ)

 

これはあくまで推測にすぎませんが、おそらくヒノエは、ミノトの低い自己評価にヒノエ自身が絡んでいることは気がついていない、少なくとも、そのことをはっきりと認識しているわけではない可能性が高いと思います。

 

もし、ミノトが姉である自分に対して劣等感を持っていて、イブシマキヒコの件でも、姉は共鳴能力を持っているのに自分は持っていないことをコンプレックスに思っている、ということを知っていれば、ナルハタタヒメとの共鳴でミノトが嬉しそうにしている理由について、なんとなく察しがつくのではないかと思うんですよね。しかし、幸せそうな妹を前にポカンとしている様子を見ると、うーん…気がついている感じではなさそうな気がします。

 

もちろん、ミノト自身からそのことをヒノエに伝えられるか、というと、それもそれで難しいところではあると思います。ミノトとしても、ヒノエ姉さまに劣等感を持っている、と伝えてしまうと、それはそれでヒノエに迷惑になってしまう…と彼女ならば考えそう。

 

それに、そもそもミノトがヒノエとの差に悩んでいるのは、「自分はヒノエの妹だということに自信がない」「自分は姉の隣にいてもいいのか」という想いからのことですから、それをヒノエ自身に相談するのはなんか違うというか、ちょっと打ち明けるのが気が引ける所もあると思うんですよね。もちろん、ヒノエは妹のことが大好きですし、話せばちゃんと受け止めてくれると思うのですが。

 

ただ、ミノトが自分の悩みをヒノエに言えている・言えていないの話以前に、そもそもヒノエ自身が、そういうミノトの悩みに疎いというか、なかなか気が付けないところがあるんじゃないか、とも思ったりするんですよね。それは、ヒノエが妹のことをちゃんと見ていないとか、姉として良くないとかいうことではなくて、むしろその逆、「姉妹の距離がふだんからあまりにも近すぎるから」なのではないかと私は考えています。

 

ヒノエは、ミノトの良いところを世界で一番理解している人間と行って差し支えないでしょう。

 

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○○さん、集会所でのミノトはきちんと受け付けできていますか…?

あの子はとてもマジメな子だからたまに融通がきかなかったりしますけど… どうか大目に見てあげてくださいな。

何ごとにも手を抜かないミノトが受付嬢だからこそ、大忙しの集会所がきちんと回っているんですよ。

私なんて何をするにも適当ですから… とても妹のようにはなれません。お仕事中もうさ団子ばかり食べてますしね。うふふ。

(集会所☆1 ヒノエ)

 

ヒノエとミノトは生まれてからずっと、いつも一番近くで日々を過ごしてきた仲良しの双子です。ミノトの長所は一番よく分かっていますし、ミノトの主観において神格化に近い形で美化されているヒノエ像とは違って、現実のヒノエは自分にはできないこと、ミノトだからこそできることがあることを理解しています。そして、ミノトの献身的な優しさに自分自身もまた支えられている、ということも。

 

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(里☆6 ヒノエ)

ミノトがたくさんの素晴らしい長所を持った妹であることは、ヒノエにとっては疑う余地もなく当然のことで、他の誰よりもミノトの凄さを深く深~~く知っています。

 

しかし一方で、それだからこそ、「自分は真面目で優しいミノトのことが大好き」だと思っているのにも関わらず、肝心のミノトの方がそれを自分自身で否定している(先述の通り、ある意味その性格が強すぎるがゆえに)という事象は、ヒノエの目には他の誰よりもいっそう不可解に映ってしまうと思うんですね。

 

ミノトがどれだけ素敵かということを身に沁みてよく理解しているからこそ、ミノトに対して「だってミノトにはこんなに良いところがあるじゃない」と一点張りになってしまい、「なぜミノトが自分自身をそんなに貶めているのか?」という原因の方になかなか思いが至りません。ヒノエからすれば、ミノトが自分を低く評価する理由なんてそもそもどこにも存在しないわけですから。

 

ましてやヒノエの目線からすれば、「これは自分よりミノトの方が得意だ」「ミノトだからこそ出来ることだ」と思うものも当然多くあるわけですから、そのミノトが自分に対して劣等感を持っているなんて想像もつかないことでしょう。

 

だからこそ、ミノトがナルハタタヒメとの共鳴で「ヒノエ姉さまと同じものを得た」と喜んでいても、当のヒノエは「なんでミノトは嬉しそうなんだろう」と疑問が湧くわけです。ヒノエからすれば、まさかミノトが自分の共鳴能力に対してコンプレックスを持っているとは思わず、しかも古龍との共鳴はひたすらしんどいだけという認識なので、そもそも「もしかしたら自分と同じ能力を持てたからかもしれないな」という予想すら立てようがないわけですから。

ヒノエがミノトの気持ちにちょっと鈍いなぁと思うシーンは、他にも少し見受けられたりします。

 

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百竜夜行は予断を許さぬ状況ですが、ツワモノであるあなた様の存在に、里も勇気づけられています。

ヒノエ姉さまも、あなた様のご活躍を自分のことのように喜んでおいででした。それはもう、楽しそうにお話をされて…。

わたくしは不器用なので、姉さまをあんな風に笑顔にすることができません…。 …正直、あなた様がうらやましいです。

(集会所☆3 ミノト)

 

私はミノトのこのセリフを見た時、とても心が痛くなってしまいました。

もちろん、ヒノエがハンターさんの活躍を嬉しく思ってくれていること自体は、私も嬉しいです。それは嬉しいのですが……ヒノエが日々幸せに生きられているのは、やっぱり誰よりもまずミノトのおかげじゃないですか。ハンターさんのことで、ヒノエがいつもは見せない嬉しそうな表情をするのだとしても、その「いつものヒノエ」を支えているのは…ヒノエがいつもニコニコ穏やかなヒノエでいられるのは、やっぱりミノトの努力があってのことだと思うんです。

 

だからといってここで、ハンターさんがミノトに「ごめんなさい」と言うのもそれはそれでなんか違うのですが、それでもやっぱり私としては、普段からヒノエ姉さまのために尽くしているミノトの気持ちをないがしろにしたくないわけです。

 

もちろんヒノエも、さきほどの台詞にあったように、普段からミノトに「大好き」と言葉をかけてあげているみたいですから、仲の良い人同士の間で喧嘩が起きるときの原因でよくありがちな「お礼を言わない」「褒めない」「相手の優しさを当然だと思っている」みたいなタイプの人ではないとは思うのです。いつも支えてくれるミノトにはとても感謝していて、ミノトにはいつも「大好きだ」と伝えているし、良い妹がいて自分は幸せだとヒノエは身に沁みて実感しているということは、彼女の言動からよく伝わってきます。

 

だからこそむしろ、自分の何気ない発言がミノトを悩ませてしまうことには鈍感といいますか。もちろんミノトの言葉の中には、大好きなヒノエ姉さまが自分以外の誰かを気にかけているということへの嫉妬もあると思いますが、それと同時に、「自分は主人公と違ってヒノエ姉さまを笑顔にできない、力のない人間なのだ」という強迫観念に苛まれている部分もあるように私には感じられました。

 

ヒノエとしては、自分自身がミノトに沢山支えられているという事があまりにも確固たる事実であるがゆえに、ミノト自身の中ではそれでもなお「自分はヒノエ姉さまを幸せにできるだけの力がない」「自分はまだヒノエ姉さまのために十分に頑張れているとは言えない」と彼女の努力が低く見積もられていることは、ヒノエにとってはあまりにも不合理なことです。だからこそ、「ハンターさんの活躍を喜ぶ」といった何の気もなしに口にした会話すらもミノトの不安や自責の念を煽ってしまうということには、やっぱり気が回らないですよね。

 

まあ、これに関しては逆にすぐ気づく方が難しいような気もしますし、ヒノエ自身に何か非があるわけでもなくむしろ彼女もまた妹想いの姉ですから、ヒノエが悪くてこうなっているというよりは、起こるべくして起こってしまった姉妹のすれ違い、という解釈を私はしております。

 

記事の最初の方で(もうずいぶん上の方ですが…)書いた通り、ミノトはナルハタタヒメとの共鳴の発現によって、自分が無力に感じられるという悩み、姉に対するコンプレックスを一つ克服して、前に進むことができたと言えるでしょう。

 

しかし、ここまで見てきたような、自分で自分を必要以上に厳しく評価してしまうところや、姉と自分を比較してしまうところは、おそらくミノトの中ではまだ変わっていない部分。現時点(百竜の淵源討伐直後)では里全体もミノトも明るい雰囲気ですからあまり表面化してはいませんが、今後も続いていく悩みだと思います。そこでミノトが自分自身に押しつぶされないようにするためには、少しずつ考え方を前向きに変えていかなければならないところ。

 

そうなると、落ち込んでいるミノトにあえて厳しい言葉で発破をかけていたヒナミさんのように、ミノトが自分自身の考え方を俯瞰的に見られるようになるきっかけを与えてくれる存在も不可欠ですし、そして何より、ミノトが思い詰めてしまう理由を理解した上で、ミノトが本来の自己評価を取り戻せるように、隣で寄り添ってあげる存在もいてほしい……。

 

そんなわけで、私個人としてはぜひともヒノエ姉さまに、自分を低く見てしまうミノトの思考回路を理解した上で、ミノトが自分のことを好きになれるための道のりを一緒に歩んでほしいと思っています。ミノトの良いところを誰よりもよく知っているヒノエの言葉をミノトは一番信じるでしょうし、何よりミノトの一番の願いは、「大好きなヒノエ姉さまの横で胸を張って笑って生きていたい」に尽きると思いますから。

 

仕事が丁寧で人一倍の努力家で、困っている人にはとことん尽くすタイプで、ヒノエ姉さまLOVE♡  なミノトの長所はそのままに、彼女がちょっと無理をしすぎていたり、自分のハードルを高く上げすぎたりしているときは、それを自覚させたうえでほどほどにセーブしてあげる……そんな関係が出来たら理想でしょうか。

 

ひょっとしたら、これはミノト自身がどう思うかはわかりませんが、ナルハタタヒメの件で自信がついて精神的に安定している今だからこそ、ミノトの方から「実はヒノエ姉さまと自分の能力の差がコンプレックスだった」と打ち明けても悪くないかもしれませんね。実際に言うとなるとかなり躊躇するかもしれませんが、ヒノエとミノト、お互いにとっての様々な気づきに繋がるのではないかと予想しています。

 

まあいずれにしても、一度身についてしまった考え方を後から変えていくというのはなかなか難しいことで、すぐに、というわけにはいかないと思います。マスターランク実装にともなうストーリーの追加で、さらに進展があればいいですね。

 

さてと。だいぶ長くなってしまいましたので、今回の記事はここでいったん区切りとさせていただきます。本記事で挿入するタイミングを見失ってしまったミノト関連のクリップや、ミノトとヒナミの関係ってどんな感じなの? というお話は、本記事の続きという形でまた別の記事を設けて紹介させていただきます。

 

「いや、まだあるんかい」と思うでしょ?  私もそう思います。が、せっかく割と頑張って里の人たちの会話クリップを集めたので、なるべくたくさん記事に出していきたいというのが人の性(?)というもの。どうかお付き合いくださいませ。

 

また、本記事ではヒノエ姉さまはミノトの話題に関連する形でセリフを紹介する運びになりましたが、今度は逆にヒノエの方にスポットを当ててまた記事を書きたいなと思っています。この記事を書いている間に「ヒノエ」「ミノト」の文字列がだいぶゲシュタルト崩壊してきてしまったので、2記事ともしばらく間をあけるかもしれませんが…。

 

そんなわけで、書きたいことを盛り込みすぎてやたら長大に(そしてくどい感じに)なってしまった本記事でしたが、拙い文章をここまで追いかけて下さった皆様、本当にありがとうございました。心より感謝の意を申し上げますm(_ _)m

 

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 で、やはりというべきか何というべきか、ミノトの「姉と同じになれて幸せだ」という心情を一番理解しているなぁと思うのは、さきほど話に出たヒナミさんだったりするわけです。

 

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(集会所☆7 ヒナミ)

このセリフ、同時期の里の人たちの会話の中ではかなり特殊というか、他の人とは違う反応をしてるんですよね。たいていの人はミノトがなぜ共鳴しているのに嬉しそうなのか不思議そうにしていたり、ミノトから直接理由を聞いた人も戸惑っていたりするのですが、ヒナミに関してはミノトの心境をすんなりと受け入れている様子。

まあヒナミもヒナミでミノトの様子を見に行った時に話を聞いているのかもしれませんが、仮にそうだとしても、同じくミノトから話を聞いたセンナリのリアクションに比べると、ミノトが幸せそうにしている理由をだいぶあっさり理解している感じですよね。私が調べた限り、この反応を見せているのはヒナミだけでした。