ヒノエ姉さまへの愛が止まらないミノト

※注意事項※

・本記事は「モンスターハンターライズ」全編のネタバレを含みますのでご注意ください。
・本記事でのキャラクターや人間関係、世界観の考察に関しては、作中で判明する設定を基にした筆者の推測を含む箇所が多くありますことをご了承ください。
・本記事は、2021年12月17日発売の「モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録」発売前に執筆されたものです。
 したがって今後公開される公式設定は、本記事での考察内容と明確に異なる(=本記事での考察内容が誤りである)可能性がありますことをご了承ください。

・本記事の内容は、記事を改訂すべき点が発見された際には、予告なく加筆修正を致します。
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モンスターハンターライズ製品版発売以来、重度のシスコンとして広く認知されるようになったミノトさん。

 

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彼女のシスコンエピソードとして有名なのは、集会所ストーリーの終盤、彼女が雷神龍ナルハタタヒメと共鳴した後の「世間話」で、ヒノエ姉さまが自分のことを心配してくれるのが嬉しいあまり、ハンターさんに「ナルハタタヒメは倒さないということでいかがでしょうか…!?」などと(冗談ではあるものの)勧めてくるというものがありますが、それ以外にも彼女のヒノエ姉さまへの愛が窺えるシーンはまだまだたくさんあるので、本記事でご紹介していきたいと思います。

 

ーーーもくじーーー

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①ヒノエ姉さまと主人公のお買い物を……

ゲーム冒頭、主人公はヒノエに連れられてカムラの里の施設をひとまわりすることになります。

 

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(ゲーム開始直後 ヒノエ)

雑貨屋のカゲロウ、加工屋のハモン、茶屋のヨモギのところを順に巡ったところで、ヒノエの言う「お買い物」とは、これから狩猟生活を始める主人公のために用意していた、ヒノエからのプレゼント(武具一式とアイテム)だったことがわかります。

 

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全種類の武器を1つずつと、回復薬などのアイテムセット。ハンターではない者にとっては決して安くない買い物でしょう。それをヒノエはおそらく私費で購入しているということで、妹のミノトにはくれぐれも内緒に、と伝えられるのですが……。

 

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(集会所☆1 ミノト)

はい。もう最初から完全にバレています。仕事の合間を縫ってヒノエとハンターさんのお買い物をストーカー覗き見していたのか、はたまたヒノエの行動を事前に察知していたのかは分かりませんが、大好きな姉の行動を逐一管理するというのは彼女にとっては造作もないことなのでしょう。

 

「くれぐれも大事に」の重みがすごいですね。大好きな姉が自分以外の人間に何かプレゼントをあげたとなれば、そりゃあちょっと妬いてしまう気持ちもわかります。あと、正直出費は痛いけれど、ヒノエ姉さまのしたことだから許しちゃう、という含みもあるようなないような。

 

ヒノエが言っていた「ふたりでお買い物なんて、久しぶりですね。」という何気ない一言も、なんだか別の意味に聞こえてきます。普通に解釈すれば「主人公がずっと修行で忙しかったのであまり会う時間がなかった」ということだと思うのですが、「ヒノエが勤務時以外でミノトと別行動することがそもそも珍しい」という意味の可能性もありそうです。2人のプライベートが気になるところ。

 

②ヒノエ姉さまは天才!

里☆5のヒノエとの世間話で、ヒノエとミノトはかつてハンターの道を志していたが結局やめてしまった、というエピソードを聞くことができます。

 

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じつは、私とミノトも、ハンターにあこがれて、「いっそなってみようか」と相談していた時期があったんですよ。

私の弓や、ミノトのランスは里長も認めるところでしたし、そういう道もありかもしれない…と。

でも、私は飽きっぽいところがありますし、ミノトは不必要に屋外を出歩きたがらない性分ですので…結局、なしになりました。

ですが最近、○○さんの狩猟を見ていますと、私もミノトもウズウズしてしまうことが…。

まだ狩りへの憧れが残っているようです。姉妹そろって、血の気が多いのでしょうか? うふふ。

(里☆5 ヒノエ)

 

 ヒノエの弓、ミノトのランスは里長のお墨付きを得られるほどの腕前ではあるものの、結局はハンターになることはなかったとのこと。その理由について、ヒノエは自分自身については「飽きっぽいから」だと言っています。しかし、ミノトいわく本当はそういうことではないようで……

 

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 ヒノエ姉さまは自身を「飽きっぽい」とよく言われるのですが、わたくしから見れば少々違うと言いますか…。

姉さまは天才なので、どんな難しいことでも、やり始めるとあっという間に極めてしまわれるのです。

ゆえに、やることがなくなってしまって… それを「飽きた」と表現されています。実際は「極めた」なんですが。

(集会所☆2 ミノト)

 

ヒノエの特技についてゲーム内で描写があるのは、先ほど挙げた弓、絵画、それから受付の左に置いてあるものを見る限り、お裁縫も上手みたいですね。猫のぬいぐるみ? がかわいいです。あとは里エンディングを見る限りでは、歌唱力も抜群ときています(あれをまともに受け取っていいのかはわかりませんが)。うーん、これはなかなかのハイスペック。天才と呼んでも過言ではないかもしれません。

 

とはいえ、ヒノエも神さまではありませんから、一つ二つくらいの苦手はあるはず。ヒノエに多彩な才能があることは確かだと思いますが、それでもなお、ミノトがあまりにも姉をリスペクトしすぎるあまり、彼女の中で少し盛っているというか、ヒノエを神格化しすぎているところは若干あるかもしれません。

 

ミノトの場合、ヒノエへの高い評価は自分自身への低い評価と結びついてしまっていて、ヒノエを上げるのと表裏一体で自分を下げてしまうんですね。集会所上位のストーリーでも、イブシマキヒコとヒノエの共鳴がきっかけで、そうしたミノトの精神的課題が浮き彫りになりました。それについてはまた別記事でじっくり考察する予定です。

 

あと、少し脱線しますが、ミノトも彼女自身に自覚がないだけで、特技と言えるようなものは色々ある…どころか、ヒノエに並ぶ天才なのではないかとすら思わせるようなところがたくさんあるんです。次の章とも関連することなので、さっそく見ていきましょう。

 

③ヒノエ姉さまの全てをお守りしたい

ヒノエとミノトは一緒に暮らしていますが、お家で料理を担当しているのはミノトの方。ヒノエといえば、毎日うさ団子50本セットをぺろりと平らげたり、百竜夜行の時に用意された食料を(フゲンと共に)食べ尽くしそうになったりなど、並外れた大食いとしても知られています。それでもなぜか太ることもなく羨ましいいつもニコニコ健康でいられるのは、ヒノエの食生活を管理するミノトの尽力があるようです。

 

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ヒノエ姉さまがうさ団子ばかり食べているので、「栄養はちゃんと摂れているのか」と周囲に心配されます。

ですがご心配なく。このミノト、身命を賭して姉さまの美容と健康を守り抜く所存。

お家では栄養満点の食事をいつも心がけ、きちんと三食、食べていただいています。

(集会所☆5 ミノト)

 

食事というのは毎日作るものですから、つねに栄養バランスへの気配りを欠かさずに食事を用意しているとなれば、本人は「これくらい普通です」と言うかもしれませんが、決して並の努力ではないと思います。なにせ身命を賭していると言っているくらいですから。

 

あと、姉さまの「健康」ではなく「美容と健康」とわざわざ言ってくるあたりもミソですね。たぶんミノトは毎日心の中で「本日もヒノエ姉さまはお美しい……。」などと、感動を噛みしめながら生活していることでしょう。

 

ヒノエ姉さまに栄養バランスのとれた食事をとってもらうために、ミノトがよく食材を買いに行っているのはズスカリ・センナリ夫婦が営む米穀屋さん。センナリさんからはこんな会話を聞くことができます。

 

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集会所のミノトさんは元気にしてるか?

 あの子は、姉のヒノエさんの健康のために食事にすごく気をつかってるんだ。ウチの品物も、よく買っていってくれるよ。

優しい妹さんがいて、ヒノエさんは本当に幸せ者だ。…それは本人がいちばんわかってるだろうけどね。

(集会所☆1 センナリ)

 

モンハンライズはこうした里の人たちの会話の伏線回収がたいへん丁寧で、ミノトが自分の健康のために食事を考えて作ってくれていることについて、ミノトやセンナリの会話内容に対応するように、ヒノエからもきちんと言及があります。

 

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私がうさ団子ばかり食べているので、「ちゃんと栄養がとれているのか」と心配されることがあります。

 うふふ、どうかご安心を。三食は、ミノトが作る栄養満点のお料理をきちんといただいていますから。

その上での、おやつとしてのうさ団子です。それに、うさ団子にも体にいいものがいっぱいありますから、問題ありませんよ。

……まあ、「食べすぎ」と指摘されれば返す言葉もございませんが…。ですが、こればっかりはやめられません…!

(里☆6 ヒノエ)

 

三食+うさ団子50本というかなりのカロリーを毎日摂取しているヒノエさん。いくらうさ団子がかなりの高機能栄養食品で、そしてヒノエ自身も並外れた代謝機能を持っているとはいえ、端から見れば「もう少しうさ団子の食べる量をセーブしたほうがいいのではないか」と誰もが思います。

 

しかしミノトの気持ちになってみれば、ヒノエ姉さまにはいつも幸せでいてほしいですから、いくらヒノエ姉さまの美容と健康を守りたいからとはいえ、彼女の大好物であるうさ団子を取りあげるという選択肢はおそらくありません。したがって、ヒノエがうさ団子50本セットを食べることは前提で、その上でいかにして栄養バランスを偏らせないようにするか。ここがミノトの勝負所になるわけです。これが身命を賭すという言葉の重みなのでしょう。たぶん。

 

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 「姉さまのため」と努力をしていたら、不器用なわたくしも家事だけは人並みにこなせるようになりました。

よければ今度、○○さんのお家に行ってお掃除しましょうか。じつは少し、汚れが気になっていたのです。

(集会所☆5 ミノト)

 

と、今まで見てきたとおり、ランスも上手、料理も上手なミノトさんですが、本人の自己評価はあくまでも「不器用」、家事についても「人並み」にとどまっています。もっと自信持って! という話はまた別の記事でじっくりすることになりますが、そんなミノトさんに対してのヨモギちゃんのコメントがとても面白い。

 

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ミノトさん、自分のことを不器用だって言うけど、ぜーんぜんそんなことないよね。

 この前、ヒノエさんとミノトさんのお家でごちそうになったんだけど、ミノトさんのお料理、すっごく美味しいんだよ。

あと、ランスの腕前とかも…。私、あんなにランスを使いこなせる人、いまだに見たことないもん。

料理が上手なのは「姉さまの美容と健康を守るため」。ランスが上手なのは「姉さまを百竜夜行のときに守るため」なんだって。

ヒノエさんが絡めば何でもできちゃうわけだから、それはもう「めちゃくちゃ器用」っていうことでよくないかな…?

(里☆5 ヨモギ

 

実のところを申しますと、私はミノトの使用武器がランスであることを初めて知ったとき、「わざわざガード武器を持ってくるあたり、『姉さまを盾でお守りするためです!』 とか思ってそうだなぁ…。」と少し予想しておりまして。里5でこのヨモギちゃんの会話を見た時の最初の感想は「やっぱりそうだったか!」でした。百合センサーをお持ちのハンターさんであれば、私と同じ予想を立てていた方も結構いらっしゃるのではないかと思いますが、案の定そういうことらしいです。シスコンの考えていそうなことは大体わかります。

 

ミノトのランスの腕前に関しては、ハモンの弟子のミハバも高く評価しているようで、彼女のランスの戦いっぷりがどんなものなのかを詳しく教えてくれます。

 

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ヒノエさんの弓の扱いも達人級だが、ミノトさんのランス… あれはもう天才の領域だぜ。

ミノトさんの動きも、繰り出すランスも見えないほど速い。

隙がなくて、誰も打ち込めないんだよ。ランスの特徴を最大限に生かした立ち回りだぜ。

ホント、すごい姉妹だな…。

(里☆5 ミハバ)

 

ミハバといえばヒノエに憧れている一途な青年ですが、百竜夜行での防衛のときはヒノエばかり見ているのかと思ったら、他の人の武具の扱いもきちんと観察しているあたり、彼が意外と真面目な人間であることが窺える会話でもあったりします。

 

そんなミハバ曰く、ミノトのランスさばきは「隙がない」とのこと。大挙するモンスターからヒノエ姉さまを完璧に守り切る、まさに文字通りの鉄壁です。まあ、ミハバおよびヒノエガチ恋勢のハンターの皆さんにとっては、ミノトは別の意味で鉄壁かもしれませんが…。

 

ちなみに、先ほどのヒノエのクリップにもありましたが、それほどのランスの実力者であるミノトが最終的にハンターを志望しなかったのは、彼女がかなりのインドア派だからとのこと。ミノトの隣で雑貨屋をやっているマイドからも、その話を聞くことができます。

 

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知ってるかニャ? 実はミノトさんは、ランスの名手らしいニャよ。

なんでも昔はハンターになろうとしたこともあるんだとか…。

どうしてやめちゃったのか、って聞いたら、「室内にいる方が性に合ってる」だってニャ。

ニャハハ、ミノトさんらしいニャ。私も外より室内が好きだニャ。仲間だニャ!

(集会所☆4 マイド)

 

百竜夜行でもその実力を遺憾なく発揮している姿を見られるぶん、ハンターにならないのは勿体ないといえば勿体ないのかもしれませんが、自分の肌に合わないことを無理してやることもないですし、まして姉のヒノエも飽き性でハンターはやらないと言っているわけですから、ハンターをやる理由は彼女自身の中では非常に薄いのでしょう。集会所の受付の方が向いていると自分で感じるのであれば、それが一番良い選択だと思います。

 

しかしながら、ミノトはそれぐらい極度のインドア派、必要以外で外に出かけるのは好まない性格であるとはいえ、ヒノエ姉さまに誘われて外出する場合は話が別らしいようです。そのことが分かる公式Twitterのフカシギ情報がこちら。

 

 

温泉好きだというヒノエは、オフの日には近くの温泉にミノトを連れて2人でお出かけしているとのこと。ヒノエが一緒に外出をしたいと言ったら(おそらく喜んで)ついていくあたり、あくまでもミノトの中では 姉>>>>>外出 という順位らしいです。なんというか、ブレないなぁという感じですね。

 

④ヒノエ姉さまにかまってもらえるのが嬉しくてしょうがない

ヒノエを共鳴で苦しめていたイブシマキヒコを撃退した後、ヤツカダキの緊急クエストが入るのと同時に、今度はミノトがナルハタタヒメとの共鳴のせいで身体の不調を感じるようになります。妹を心配したヒノエはミノトを看病してあげるのですが… そのときのミノトさんが大変かわいらしいのです。

 

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……えっと、緊急クエストは、溶岩洞にてヤツカダキの狩猟です…。

 ………やはり、少し疲れているようです。自分が自分ではないような… ずっと誰かの声がするような…。

あなた様がクエストに出かけたら、ヒノエ姉さまに膝枕をしてもらって休憩することにします。

今まで、どんな体調不良もこれですぐさま治りましたから。どうぞご心配なく。

(集会所☆7緊急前 ミノト)

 

こちらの会話、ヤツカダキ緊急クエスト前というごく限られたタイミングでしか聞けないちょっとレアな会話ですが、だからこそ里NPCの会話をこまめに聞いているハンターさん向けのご褒美(?)扱いということなのか、ミノトの全ての会話のなかでも屈指の破壊力を持っています。

 

「今まで」という口ぶりから察するに、体調不良のときにヒノエ姉さまに膝枕をしてもらうというのは、2人の間では日常茶飯事ということなのでしょう。日頃からの姉妹の距離の近さが如実にうかがえる台詞ですね。

 

しかしまあ、「膝枕」という行為の重みをどの程度と捉えるかは人それぞれですが、別に「ヒノエ姉さまのところで休憩します」でもいいでしょうに、わざわざ面と向かって堂々と「膝枕をしてもらって」と具体的に言われると、なんだか聴いているこちらの方が照れてしまうと言いますか…。

 

ミノトはヒノエ姉さまに気にかけられている主人公にちょっと嫉妬している描写もあるので、姉さまに一番近い場所にいられるのは自分だけだ、とアピールしたい気持ちが無意識に出てしまったという説もなくはなさそうですし(さすがに考えすぎだとは思いますが)、はたまた他の里の人々のあいだでもヒノエとミノトの特別な仲の良さは公認という雰囲気なので、膝枕に関してそもそも恥ずかしさなどを感じていないという説もあり得ると思います。

 

ヤツカダキは個人的にはモンハンライズの全モンスターの中でもかなり好きな方なのですが、初見攻略時はヤツカダキがどうこうというよりも、「今頃ミノトはヒノエに膝枕してもらってるのかぁ…」と姉妹の動向の方に気持ちがいってしまい、いまいち狩猟に集中できなかったという思い出があります。せっかくの新モンスターなのに…。

 

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(集会所☆7 ミノト)

そして、ヤツカダキを討伐して集会所☆7進行中の期間にミノトから聞くことができるのが、こちらの有名な名(迷?)台詞というわけです。ミノトがナルハタタヒメとの共鳴にも関わらず妙に明るい雰囲気なのは、姉への劣等感という彼女の悩みが吹っ切れたからというのもあるのですが、体調のすぐれない自分を心配して、ヒノエ姉さまがいつもよりもたくさんかまってくれるから。とっても幸せそうです。

 

ナルハタタヒメは倒さない、という発言については「もちろん、冗談です。」と後でフォローを入れられるのですが、うーん…正直、トーンがガチすぎて全然冗談に聴こえません……。

そんなミノトの様子はハナモリにも次のようにツッコまれています。

 

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ヒノエさんが、最近ちょくちょくミノトさんの様子を見に、集会所に来るんだ。

 そのときのミノトさんの顔ときたら…。 …あんなに嬉しそうなミノトさんは、なかなか見られるもんじゃないよ。

(雷神討伐前 ハナモリ)

 

ミノトはツンデレ属性に含まれるのかどうかはわかりませんが、いつもクールで無表情な彼女がこういう時ばかりは姉にデレデレというわけですから、周囲の人も珍しがるのも無理はありません。ハンターさんは狩猟で忙しいのでデレミノトの表情を見る機会はありませんが……1日で良いから集会所案内人を代わってほしいものです。

 

⑤小ネタ

1.シスコンの扱いが上手いオテマエさん

 

ヌシ・アオアシラ百竜夜行でのヒノエとイブシマキヒコとの接触以来、ミノトは共鳴に苦しむ姉を案ずる気持ちと、そしてそんな姉のために何もしてやれない自分の無力感に悩み、すっかり元気を失っていました。しだいに体調を取り戻してはいるもののまだ本調子ではないヒノエと、相変わらず気分が落ち込んだままのミノト。そんな姉妹の様子を見かねて、オテマエさんは機転を利かせます。

 

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ヒノエとミノトに、特製のうさ団子を2人分、渡しておいたニャ。

 オテマエさん特製! もりもり元気の出るうさ団子、だニャ!

まあ、ヒノエはわりと元気そうだし、なによりあの子はよーく食べるからニャ。

で、2人に同じものを渡しておけば、ヒノエに言われてミノトもちゃんと食べるニャ。

2人仲良くいっぱい食べれば、きっと2人とも元気いっぱいニャ! 我ながら、見事な作戦ニャ。

(集会所☆5 オテマエ)

 

昔から姉妹のことをよく知っているであろうオテマエだからこそ思いつく、ミノトの思考回路を読み切ったこの作戦。ミノトはふだんあまり自分の感情を表に出さないので、何を考えているかよく分からないところがありますが、「姉の言うことは絶対に聞く」という点に関していえば、案外分かりやすい性格なのかもしれませんね。

 

2.主語はヒノエ姉さまが先

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(淵源討伐後 ミノト)

非常に細かいところなのですが、ミノトが自分自身と姉を主語にして話すとき、「わたくしも姉さまも」ではなく、「姉さまもわたくしも」と、姉を先に持ってくるという言葉遣いをしばしばするのが、とてもキャラの作り込みにこだわりがあるなぁと思います。ミノトにとってはあくまで姉が先なんですね。

 

この他にも、「~とヒノエ姉さまが仰っていた」とか、「ヒノエ姉さまと共に~」など、ミノトの会話の主語にヒノエが混ざってくるのがしばしば見受けられます。姉への敬愛の気持ちや、ミノトがいかにヒノエの価値基準を頼りにしているかということが、こうした言葉の端々からも伝わってきますね。

 

ミノトの姉への愛が窺えるシーンについてはまだまだぜんっぜん紹介し足りないのですが、全部まとめようとするとあまりにも記事が長くなってしまうので、ひとまずここで一区切りとしましょう。なにせミノトの「世間話」の会話は、ヒノエ姉さまの話題が入ってこない方が少ないため、このままですとミノトのほとんどすべての台詞をここで紹介することになってしまいます。それではさすがに冗長も過ぎるというもの。

 

今回扱いきれなかったものは別の記事のなかで少しずつ登場させる感じでいこうと思いますが、ミノト関連ではもう一つ記事を書く予定です。そちらの方では、本記事ではあえてあまり触れないでおいた「双子の妹としてのミノトの悩み」について、里の人たちの会話内容を一通り見たり、私なりに少し考察したりしていきたいと思います。よろしければぜひご覧くださいませ。

 

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう!