実力派揃いのエルガド加工屋の仲間たち

※注意事項※

・本記事はモンスターハンターライズ:サンブレイク」全編のネタバレを含みますのでご注意ください。
・本記事でのキャラクターや人間関係、世界観の考察に関しては、作中で判明する設定を基にした筆者の推測を含む箇所が多くありますことをご了承ください。
・筆者は2021年12月17日発売の『モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録』を未読の状態で執筆しております。
 現在または今後公開される公式設定が、本記事での考察内容と明確に異なる(=本記事での考察内容が誤りである)ことがある可能性がありますことをご了承ください。
・本記事の内容は、記事を改訂すべき点が発見された際には、予告なく加筆修正を致します。

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Ver.11アップデートの新システム「傀異錬成」の登場で、今や多くのハンターが日夜通い詰めることになった加工屋さん。サンブレイクではカムラの里の技術が王国へと提供され、エルガドの加工屋の仲間たちが新天地での主人公の狩りを支えてくれることになりました。今回はそんなエルガドの加工屋のミネーレと、オトモ加工屋のビス&コッタについてご紹介していきましょう。

 

ーーーー目次ーーーー

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1.カムラの里から王国への技術提供

 

エルガドの加工屋のミネーレさんは王国お抱えの加工屋であり、その実力は折り紙付き。そして今回の王域生物の異変に際して、ハモンから直々にカムラの里の加工技術の手ほどきをうけた人物でもあります。以前、ライズ時代のロンディーネの記事でお話した通り、彼女は「王国にカムラの里の技術提供を行う」という外交上の目的において、ハモンのもとで里の技術を学ぶことになった加工屋です。

 

過日、ハモン殿の加工技術が エルガドの加工屋に伝授されたのだ。

チーニョが特にがんばってくれてね。すでに、王国の他の加工屋へも里の技術はしかと広まったはずだ。

その際ようやく、私の本来の任務についても皆に話すことができ… 少し、肩の荷が下りた気分だよ。

我が身を偽って里へ潜り込み、里の技術を持ち帰ろうとした私などに優しくしていただくばかりでなく…

あまつさえ、これまで秘されてきた里の技術を伝授していただけるなど、本来なら考えられることだ。

私は、たとえこの身が果てたとてこの恩を忘れはしない。王国騎士…いや、王国を代表して、感謝を。

(旅立ち前 ロンディーネ)

 

先日、ついにハモン殿にご許可をいただき カムラの里の製鉄技術を、王国の加工屋へ伝授していただきましたニャ。

ハモン殿が長年培ってこられた技術、半端な者ではいけないと思い、若手の中でも もっとも資質のある者を呼びましたニャ。

本当は、貴殿とともに王国の拠点へ来ていただきたかったのですが…ハモン殿はやはりこの里にいるべきと思い…。

いえ、けしてわたくしが、まだしばらくこの里に留まると決まったから言っているわけではありませんニャ。…まさかニャ!

(旅立ち前 チーニョ)

 

チーニョの言うように、王国にカムラの里の技術を伝えるとなれば、その最もよい方法はハモンを直接王国の加工屋に招くことになります。しかし、ハモンとてカムラの里でやるべき仕事はたくさんありますし、彼の人となりからしても彼が王国へと渡るということはあまり想像がつきませんから、王国の加工屋の中でも最も資質のある者が、ハモンの元に弟子入りをしてその技術を習うということになりました。それで選ばれたのがミネーレだったということになるわけですね。

 

ここには王国の出身者が多いけど、あたしは違うんだ。旅の途中で、王国の偉い人に腕を見込まれてね。
でもやっぱり、王都の大きな工房よりも、この調査隊を希望して正解だったよ。

だってさ…いつかメル・ゼナの素材をこの手で加工できるかもしれないでしょ? そんなチャンス、逃せるワケないよね!

(マスター★2 ミネーレ)

 

そのミネーレは元々から王国の加工屋であったわけではなく、彼女は旅の途中でスカウトを受けて今の仕事にあるのだそう。元々人口も多く(たぶん)、それほど職人の人手に困窮しているわけでもなさそうな王国がわざわざ他の地域で職人をスカウトする、というのは、やはりこれも以前のロンディーネの記事で少し触れたように、王国は今回の異変に対処するためにカムラの里への交渉のみならず、他の多くの地域からも人材収集などを行っていたということなのかもしれませんね。

 

彼女ならば王都の工房で働く選択肢もあり、そこで出世できるだけの実力を持っているでしょうが、それでもなお観測拠点エルガドの加工屋を志望したのは、メル・ゼナの素材を加工できる機会があるのではないか、という可能性に魅力を感じたため。スカウトを受けて王国に渡ったとはいえ、未知のものに出会う旅、という心持ちはなお健在のようです。まあそれにしても、ミネーレはハモンから手ほどきを受けた内容を王国全体の加工屋に伝える、というよくよく考えるととてつもない大仕事をしているわけですから、ある意味王都の職人レベルで責任重大な立場かも…。

 

先述のとおり、ミネーレはこれまで色々な土地を旅をしてきたという来歴の持ち主ですが、彼女がこれまで世界各地を渡り歩いてきたのは、自分の中にはない新たな加工の技や知識を吸収するため。その土地の土地柄に根付いた独特の加工技術や、多様なバックボーンを持つ加工屋ならではの視点とアイデアを知ることは、彼女の仕事の大きな糧になります。ミネーレがカムラの里に渡ったのも、その名目はどうあれ、彼女自身にとってはそれもまた一つの旅、新たなる出会いだったのでしょうね。

 

ちなみに、これもまたサンブレイク以前の記事の話になりますが、「サンブレイクの拠点でもカムラノ武器の作製や百竜強化ができるようになる」ことの辻褄をどうやって合わせるつもりなんだろう? という発売前の筆者の疑問は、このミネーレの存在によって無事に(?)解決されたことになります。そしてもちろん、オトモの防具についても、ミネーレを通じてエルガドのオトモ加工屋・ビスとコッタに里の技術が伝授されています。

 

お隣のミネーレさんは、いろんな土地を渡り歩く中で、カムラの里でも加工技術を身につけたらしいのニャ。

その話がうらやましくて、アタシたちもミネーレさんにいろいろと手ほどきを受けたのニャ!

そういうわけで、ここでカムラの里と同じオトモ防具を作れるのは ミネーレさんのおかげってことなのニャ。

(マスター★2 ビス)

 

後で紹介しますが、ミネーレはカムラの里を訪れた際にオトモ加工屋のフクラとペンフレンドになったという話があり、おそらくオトモ武具の加工についてはハモン本人というよりはフクラから色々と話を聞いたのではないかと筆者は推測しています。このおかげでエルガドでも無事にオトモ武具の加工ができるわけですから、フクラも大活躍ですね。

 

(エルガド到着後 ミネーレ)

で、ミネーレはカムラの里の技術を学んだ師であるハモンのことを、なんかこう崇め奉るというような勢いで尊敬しておりまして、彼女がカムラの里へ渡った当初の名目は「王域生物の異変に対応するための王国への技術提供」という、いわば王国の事情の上であったものの、ハモンの加工の腕前に感銘を受けたミネーレは、今後も個人的に修行させてほしいと考えているようです。

 

カムラの里の加工屋には驚かされたよ。あたしも今までいろんな技術を学んできたつもりだったけど、全然甘かったねー。
ハモンさんのは何て言うか…もう、衝撃! 一体何? あの信じられない加工精度と、目を引く仕上げの美しさ!

時間ができたら、また何度でも通って鍛えてもらわなくちゃ…。ハモン様々だよ。ホント。

(エルガド到着後 ミネーレ)

 

これはハモンさんも嬉しいだろうなぁ。ハモンはロンディーネが身分を明かす前からその正体や目的を見抜いていたうえで、彼女については「里の技術や職人への敬意がある」と称賛をしていました。

 

そして、サンブレイクではチーニョを中心にハモンに対して王国から正式に技術提供の申し入れがあり、王国お抱えの加工屋であるミネーレをハモンの下で修業させる、ということになったわけですが、そのミネーレもまたこうして里の技術に敬意を払い、ハモンを慕ってくれるわけですからね。王国のために技術を学んで、持ち帰って、それでお終い……という事務的な契約ではない、血の通った繋がりが生まれていると思います。これも、ミネーレの加工への情熱と、彼女が旅をして色々な人に出会う中で自然と身に着けてきた、巡り合う人への深い礼節のゆえなのかもしれませんね。

 

ちなみに、ミネーレはカムラの里を訪れた際にオトモ加工屋のフクラと手紙をやり取りする仲になったようで(かわいい)、彼女からフクラ宛に送られた手紙には、ハモンについて次のように書かれてありました。

 

少し前に、王国から女の人が来てたニャ。ハモン師匠に弟子入りしたニャ。

もう、ほんとに、すぐに! 師匠の技を覚えちゃったニャ! オイラ、びっくりしたニャ!

すぐに帰っちゃったんニャけど… すごく元気な人だったニャ。オイラも、なかよしになったのニャ!

また遊びに来るって言ってたけど お手紙、書く約束したのニャ! もう書いたニャ。出したニャ。

お返事、来るかニャ? 来るといいニャ! 楽しみだニャ!

(旅立ち前 フクラ)

聞いてニャ、聞いてニャ! ミネーレさんからお手紙のお返事が届いたニャ!
ミネーレさん、○○さんと同じところで働いてるのニャね! びっくりしたニャ!

王国の拠点の武器を任されてるなんて… ほんとーにすごい人だったのニャね…!

でも、そのミネーレさんはハモン師匠のこと「神!」って言ってたニャ。…加工の神様くらいすごいってことニャ?

エヘヘ。師匠はほんとーにすごいのニャ! うれしいニャ、うれしいニャ! ミネーレさんにもまたお手紙を書くニャ!

(マスター★4 フクラ)

 

尊敬している人物を「神!」と表現する言語文化がモンハン世界にも存在していることが地味に驚きポイントです。大社跡や溶岩洞に見られる信仰形態といい、モンハン世界の宗教観について何かと触れることができる作品ですね(?)。この表現についてフクラが初見であまりピンときていないあたり、カムラの里ではあまり馴染みのない表現なのでしょうか。ミネーレは色々な土地を渡り歩いていますから、どちらかといえば都会の流行り言葉という感じなのかもしれません。

 

ちなみに、ハモンの方もミネーレとはちょくちょく手紙か何かでやり取りをしているようで、こんな話を聞くことができます。

 

王域三公とやらを狩るのは 今までとずいぶん勝手が違うだろう。
素材を見ればわかる。加工するにしても、今までのやり方が通用せんからな。生きたモンスターならば、なおさらだ。

素材も、従来の手法に新たな技法を加えたり あるいは、まったく異なる方法を使うなどする必要があった。

…以前、ミネーレから話を聞いていなければ もっと苦労したやもしれん。

学びに終わりはない。おぬしが持ち帰ってくれた素材を 一分たりとも無駄にはできんからな。

(マスター★5 ハモン)

 

この台詞ですが、ミネーレファンもハモンファンも必見の内容だと思います。ハモンにとってミネーレは単に「カムラの里の加工技術を習いに来た人」ではなく、王域生物への対応において、ひとりの加工屋としてその知見を頼りにされているということなんですよね。ハモンを師と仰ぐミネーレとしてはかなり嬉しいはず。それにハモンさんも、ナカゴが重ね着装備を開発したときもそうでしたが、他の人間が自分の内にないアイデアや知識を持っていれば、立場や年齢に拘ることなくそれをすすんで吸収しようとするところが最高にカッコいい。そして、話を聞いてすぐに対応できるハモンさんはやっぱり凄い。レベルが違う。

 

2.世界を旅する適応力の天才、加工屋のミネーレ

 

さて、のっけから「ハモンさんすげー」なミネーレですが、旅するベテラン加工屋であるミネーレにも、彼女ならではの加工屋としての特筆すべき資質があります。それは端的に表すならば、「どんな状況にも自分を適応させることができる」点だと筆者は考えています。

 

幼少の頃からずっと加工屋の道ひとすじで歩んできたミネーレは、各地を渡り歩きながらそれぞれの土地の加工技術を学んで身に着ける、という経験を積み上げてきました。ハモンとの比較で言うならば、ハモンはハンター時代からずっとカムラの里に根を下ろして自分の加工技術を磨き上げてきた人物ですから、加工屋のスタイルとしては2人はちょうど反対という感じなんですよね。

 

少し前に、チーニョらを通じて 王国から若い加工屋が1人、里の技術を学びに来おった。
また、えらく元気のいい娘だったが… 意欲も高く、腕もかなりのものだった。

あれほどの速さで技術を身につけたのは ナカゴ以来かもしれん。ワシも、学ぶことが多かった。

王国の拠点へ行くと言っておったから 向こうでおぬしの武器を鍛えることになるやもしれんな。

もし会ったら、よろしく伝えておいてくれ。

(旅立ち前 ハモン)

 

ロンディーネの紹介でカムラの里の技術を学んだ際には、ハモンやその弟子たちも、彼女の吸収の速さには非常に驚いています。「ナカゴ以来」というハモンの台詞についてはいったん置いておくとして、ミネーレは多種多様な加工技術を学ぶ旅を続けてきた経験から、「新しいものの学び方」それ自体がかなり上手なのでしょう。コツを掴む力、自分の知らないものを受容する姿勢——彼女の内のそうした能力がかなり磨き上げられているこそのこの吸収力なのでしょう。

 

ちなみに、さっそく余談を挟むようで申し訳ないのすが、このハモンの台詞、実は彼から「チーニョ」という名前が本編中で出る初めての機会だったりします。チーニョはハモンのことを非常に深く慕っておりまして、ライズ本編でも色々な出来事から少しずつ距離を縮めていたのですが、ハモンの方からは特にチーニョのことについて話すことがなく……という感じでした。

 

それがですよ!(唐突) サンブレイクで初めてハモンがチーニョの話をしてくれたわけです。チーニョのハモンに対する想いをひっそりと応援していた私としては、これがとても嬉しくてねぇ……。まあ、この話はまたチーニョが出る記事でするとして、ミネーレの話に戻ります。

 

ところで、ミネーレはこれまで旅をしてその先々で加工技術を吸収してきたと言っていましたが、そもそも「加工屋として各地を渡り歩く」というのはどういう感じの旅なのかというのが少し気になるところ。これについては、ミネーレの次の台詞を見てみましょう。

 

加工屋って、たいていはその土地に根付いた職人がいて、作業場にもいろいろとこだわりがあったりするんだよね。
…それで言うと、あたしは正反対かな。ずっと旅をしてきたから、割とどんな場所でも仕事ができちゃうんだ。

ここだって、ほとんど前任者が使ってたまんまだし。まぁ、加工屋に必要なのは火力とハンマー、それに…腕前だよね!

(マスター★5 ミネーレ)

 

この台詞から察するに、ミネーレは各地の加工屋で技術を学ばせてもらう代わりとして、その修行の間はそこの加工屋の人手として加工の仕事をする、という感じでやりくししていたようです。ミネーレは現在は王国での仕事が急務なのでエルガドを拠点としていますが、いずれはしばらくの間カムラの里に滞在する、みたいなことにもなるかもしれませんね。

 

そしして、ここにもまたミネーレの適応力の高さが窺えます。他人が使っていた作業場をそのまま引き継いで使うというのは、自分なりのこだわりがある人にとっては何かとフラストレーションが溜まるもので、必ずしも慣れればいいという話で済むものでもありません。ミネーレはその辺りにほとんど抵抗を感じることなくそのまま使うことができる……自分の身ひとつで色々な環境に飛び込むことに強い信念があり、またおそらくはそこに楽しみをも見出すことができるタイプで、それもまた非常にカッコいいな~と思います。

 

で、そうして旅を続けてきた中で磨き上げられた彼女の技術は王国の目に留まり、今や彼女は王国お抱えの加工屋になりました。そんなミネーレのもとには、彼女の実力が信頼されているがゆえに、難しい注文もしばしば舞い込んできます。エルガドの中では、特にバハリが割と無茶なお願いをしてくるようですね。

 

バハリが帰って来たんだって? …やれやれ、また加工屋泣かせの注文に付き合わされちゃうかもね。
このあたしだから、多少のムチャにも応えてあげられてるけどさ…。ここの前任者は、いろいろと苦労させられたらしいよ?

…とは言え、そのおかげか腕も上がって、今じゃ王国で評判の加工屋なんだってさ。ふふ…。何が幸いするからからないね。

ま…そういうワケで、○○さんも、バハリのムチャぶりには気を付けてね!

(マスター★3 ミネーレ)

 

バハリの要求には「やれやれ」と思いつつも、その要求になんとか応えようと悪戦苦闘する中で自分の実力が向上したことは否めないことも彼女はよく自覚しており、なんだかんだでそれを楽しんでいる様子。ここにも、周りの環境に臨機応変に対応する、自分が置かれた状況の中でつねに自分の限界を更新して期待に応えていこうとするという、ミネーレの加工屋としてのマインドが窺えるなぁ。

 

ミネーレの前任だった加工屋は、そうした多方面からのムチャぶりには苦労していたようで、それが理由で辞めてしまったのかどうかまでは定かではないものの、王国としてはバハリを含む拠点各所からの特殊な注文にも柔軟に対応してくれるような、そういう人材を求めていてミネーレを見つけたのかもしれませんね。

 

例の「深淵の悪魔」に対抗するための新型狩猟船の建造にも、もちろんミネーレは携わっています。

 

…うーん、悩んじゃうなぁ。

…ああ、ごめんごめん。王都で建造してる決戦型狩猟船のことで ちょっとね…。

提督の要求どおりに重装備にすると スピードが落ちるし… バハリと頭を悩ませる日々だよ。

(マスター★5シャガル前 ミネーレ)

 

ガイアデルム出現時の狩猟船の活躍は目を見張るカッコよさがありましたが、それは彼女たちがこうして頭を悩ませて、スピードと攻撃力を両立させた設計を詰め込んでくれたからなんですね。

 

エルガド加工屋の同僚であるオトモ加工屋のビスからも、器用で周りがよく見えるというミネーレの長所が発揮されているエピソードを一つ聞くことができます。

 

お隣のミネーレさん、すごいのは加工の知識や腕前だけじゃないのニャ。
アタシたちが加工しやすいように オトモ防具に最適な部位を残して、最高の状態で端材にしてくれるのニャ。

自分の加工を完璧にこなしながら、そこまで気配りする余裕があるニャンて…。涼しい顔して、ただ者ではないニャ。

(マスター★4 ビス)

 

す、すごい……! ハンター用の武具に使う部分を考えつつ同時に余った部分でのオトモ防具の作製のことまで考慮できるというのは、よくよく考えてみると並みの人間の技ではありません。頭の中で同時に2種類の防具を考えているに等しいですからね。

 

ハモンさんが「ワシも学ぶところが多い」と評価した彼女の能力の片鱗が顕れているところの一つです。後ほど紹介するように、オトモ加工屋のビスはとてもオシャレにこだわりのある職人なのですが、そんなビスが存分にそのセンスを発揮することができるのは、ミネーレが端材をただの余りとしてではなく、「オトモ防具の素材」として最良のコンディションで渡してくれるおかげでもあるみたいですね。

 

さて、そんなミネーレさんですが、Ver.11アップデートでは例の傀異錬成という新しい加工技術を編み出しました。

 

聞いてよ、○○さん! 傀異化の調査が進んでさ、加工にもいい感じで活かせることがわかったの!
名付けて、傀異錬成! 傀異化したモンスターの素材を使った特殊な装備強化だよ!

…まあ、キュリアの力で武具強化なんて ちょっと抵抗あったけどさ、カムラの里で修行中に、ハモン師匠が言ってたんだ。

「災いをもって、災いを制す。使えるものはなんでも使って、最終的に、勝てればよいのだ」…ってね。

それで、カムラの里は、災禍である百竜夜行の力を利用した。だったら、こっちもやるっきゃないでしょ!

それじゃ、始めるとしますか! いざ、傀異錬成だ!

(Ver.11アプデ後 ミネーレ)

 

傀異錬成による武具のカスタマイズ性と中毒性は百竜強化の比ではなく、ゲーム的にはもう完全に師匠越えの功績といっても過言ではないのですが、ミネーレによれば、彼女はハモンから「使えるものはなんでも使って、最終的に勝てばよい」という考え方を継承して、この加工技術を編み出したとのことです。

 

この思想の原点であるハモン自身はこのスタイルにまったく迷いがないため、こうした考え方にたどり着くまでの難しさというのがいまいち伝わりづらいところはあるのですが、ミネーレも最初「ちょっと抵抗があった」という感想を話しているように、実際のところそう簡単に割り切れるものでもないと思うんですよね。

 

自分たちに危機をもたらしている災禍の元凶そのものを逆に武具素材として利用する、というのは、ともすれば「縁起が悪い」「無神経」と忌避される可能性がつきまとうものであるはず。あるいはそもそも、そうしたものを自分たちに有用なものと捉えて逆に利用する、という視点それ自体が出てこないということもあるでしょう。そういう中でも、災禍を乗り越えるために有益な素材であるならば自分たちの糧とすべし、という物事の本質に至り得るのは、やはり彼の慧眼のなせる技に他ならないと思います。

 

で、ミネーレもまた傀異錬成という形でハモンから教わったその考え方を体現してみせたわけですが、この傀異錬成がエルガドの加工屋だけではなく、カムラの里の加工屋でも出来るようになっている、ということが個人的にはとても嬉しかった。

 

というのは、傀異錬成がカムラの里でも出来るようになるのは、これがエルガドでしか出来ないメニューになってしまうとゲーム的に何かと不便だからというのが第一の理由だと思うのですが、ミネーレがエルガドで傀異錬成を編み出してから、それがカムラの里のハモンたちのところへと渡る背景を想像してみると……ですよ。

 

ミネーレが里に直接赴いたのか、手紙を書くなりロンディーネあたりに加工方法の資料を託すなりして伝えてもらったのかは定かではないものの、とにかくハモンはミネーレの編み出した傀異錬成を、「猛き炎」の狩りを支えるための新たな加工技術として受容し、彼女からその方法を教えてもらって自分も会得する、ということがどこかのタイミングで行われたわけですよね。

 

カムラの里の巨匠ともいうべきポジションにありながら、かつてナカゴ発案の重ね着に「ワシにはない発想だ」と感心していたときのように、師匠と弟子という立場を超えてミネーレのアイデアと技術を高く評価し、自分も吸収しようとするのが、彼が今もなお求道者であることの証に他なりません。

 

それにミネーレにしても、今まで旅をしながら様々な技術を吸収してきた自分が、今度はオリジナルの加工技術を生み出す……というのは、彼女の人生における一つの転機だったのではないかな。

 

基本的には自分の腕に自信があるタイプであるミネーレが、傀異錬成を編み出したことについて主人公に「褒めてくれるかな…?」と照れているのはすごく萌えた、それだけこの傀異錬成が苦心の末に誕生した技術であること、また彼女にとっても一つの大きな挑戦だったことの証左であるように思います。

 

ミネーレの加工屋としての高い実力は、その抜群の対応力と、いくつもの土地を渡り歩いて技術を吸収してきたその経験値に特徴づけられますが、一方で「これまで常に学ぶ立場であった自分のオリジナリティ、アイデンティティは何なのか?」ということを、ミネーレは悩んだことがあるような気もするんですよね。だからこそ、キュリアの調査を行っているというエルガドの土壌の上で、0から新しい加工技術を生み出したということは、ミネーレにとって非常に大きな意味があることだと筆者は考えています。

 

 

3.オシャレを愛するエルガドのオトモ加工屋コンビ、ビス&コッタ

 

続いてはエルガドのオトモ加工屋のビスとコッタ。朗々とした物腰のビスと、無口なコッタは正反対の性格ですが、無二の絆で結ばれた相棒です。ビスは非常にオシャレにこだわりがある職人でして、オトモの防具もオシャレ目線でコーディネートしてみてほしい! と主人公に熱く勧めてくれます。

 

○○さん、もしかしてオトモの武具選びを機能性だけで決めていないかニャ?
それもいいけどニャ…たまには オシャレ視点で武具をコーデしてみてもきっと楽しいと思うのニャ。

さって、お気に入りを身につけたときのウキウキ感って、オトモのみんなも同じはずだニャ!

(エルガド到着後 ビス)

 

この時点で、何となくある人物の影が頭をよぎった方もいるかもしれません。そう、ビスはあの「強さだけではなく、見た目も大事にしたいですよねェ~」の系譜の者なんですね。ビスとコッタはカムラの里にはまだ直接足を運んではいないようですが、もしかしたら……いや、絶対にナカゴと話が合うのではないかと思います。

 

気づいたかニャ? ○○さん。そうなのニャ。アタシと相棒のコッタの作業着は、おそろいなのニャ。
そしてニャ、色やデザインはミネーレさんのものをモチーフに、加工屋らしい統一感を演出してみたのニャ。

似合うかニャ? カワイイかニャ? ニャニャ、ありがとうニャ! そう言ってくれると思ってたニャ~。

(マスター★1ヨツミ前 ビス)

 

ビスとコッタの作業着も、色々なこだわりを込めてお揃いで作成したもの。エルガドの加工屋は、ザ・加工屋という武骨な感じよりもむしろアトリエのような雰囲気があるなぁという印象を持っていたのですが、それはビスたちのデザインによる巧みな演出だったのですね。筆者は猫耳型の青色の帽子と、グローブのバックルが猫の形になっているのが可愛くて大好きです。

 

そこまでオシャレが好きなら、オトモ加工屋…つまり狩猟用の装備ではなく普段着の衣服を作る方が、狩りのことを考慮しなくてよいぶんファッションにも幅が出せるのではないか? と思わなくもないかもしれませんが、ビス曰く、オトモ加工屋だからこそ得られる楽しみというのがあるようで……。

 

オシャレ好きのアタシが 普通の服を作らずに、オトモ加工屋をやっているのには理由があるのニャ。

さって、大変な目にあって手に入れたその素材で、また恐ろしいモンスターを狩猟するためのオシャレをするなんて…。

こんなに過激で実用的なオシャレって、他にはありえないのニャ! 一度でもこの興奮を知ったら、やめられないニャ。

(マスター★3 ビス)

 

先ほどナカゴの話を出しましたが、ビスもまたナカゴに負けず劣らずのクレイジーさ(?)を秘めている加工屋でした。ハンターのオトモ用の装備に携わるからこそ得られる、危険と隣り合わせのオシャレという行為にビスはたまらなく興奮を覚えるようです。「見た目はともかく安全性と快適さを重視したものがよい」という考え方がベースにあるからこそ、敢えてその常識を踏み越えていくことにある種の背徳感のようなものがあるんでしょうかね。

 

ビスはこのほかにも、オシャレを愛する職人としての色々なこだわりを聞かせてくれます。

 

加工屋としては、もちろんお客さんからいろんな武具を注文してもらうのが、一番なのニャ。
そう思う反面…職人としては、お気に入りのものにこだわって長く使い続けてくれるのもうれしいニャ。

悩ましいニャ~。ただ、オシャレ的にはどっちも正解ニャ…。ニャン! きっと、それが答えなのニャ!

(マスター★2ジャナフ後 ビス)

 

重ね着装備大好き民としては、このビスの台詞はかなり共感するところがあります。作ってみて「これは傑作だ…!」と思った重ね着も長く使いたいけど、新しい重ね着も考えたい……。でもしばらく新しいのを着たらまたいつものやつに戻ったり……と、オシャレってなんかこう一種のループ構造みたいなのを持ってますよね。職人目線でも、色々と新しいものを試してみてほしいという気持ちと、一つの装備を長く愛用してもらえると嬉しいという気持ちでせめぎあいがあるんだなぁ。

 

他にも、話を聞く限りではビスは王都にも出向くことがあるようで、エルガドと王都との流行の違いについても話してくれます。

 

アタシが思うにニャ、オトモ防具にも、その土地ごとの流行というものがあるのニャ。

例えば、このエルガドと王都の辺りを比べるだけでも 人気の装備はけっこう違ってくるのニャ。

もちろん現れるモンスターも違うけど、それだけが理由じゃないと思うニャ。きっとみんな、オシャレが好きなのニャ。

(マスター★4 ビス)

 

プレイヤーは今のところ王都に出向く機会はありませんから、具体的に王都でどういう流行があるのかは定かではないものの、いずれにしてもファッションの潮流が明確に存在している(しかも複数)という点は、オシャレによる自己表現という概念があるということであり、王国が文化的にかなり栄えていることの一端を伝えるものでもあります。そして、そんな王国のファッションの移り行きに具に目を光らせるビス……まさに王国のオシャレ番長ですね。

 

それから、オトモ防具とハンターの防具の作り方についても、その製造工程の違いのことを教えてくれます。

 

ハンター用の武具って、普通は注文した本人の専用サイズに創られたオーダーメイドが基本なのニャ。

でも、アタシたちが加工する武具は その反対で、いろんなオトモたちが身につける可能性もあるのニャ。

だから、どんなオトモ体型にも合って 動きやすいモノを作る腕前が必要ニャ。…これが案外、難しいものなのニャ。

(マスター★5 ビス)

 

ゲーム内ではグラフィックの都合上でオトモの頭身が同じなのであまり実感がわきませんが、現実にはやはり色々な体格のアイルーやガルクがいますから、オトモ防具はそれに対応できるものでなければなりません。しかもビスとしては、さらにそれがきちんとオシャレに見えるようにしたいという信念もあるわけですからね。体格の大きい子に合わせて防具を作った結果、体格の小さな子が着るとダボダボで見栄えが悪い、みたいなことにはなりたくないわけです。その辺りを調整しながら防具のデザインを考えるというのは、さらっと作っているように見えてかなりの腕が必要ですよね。

 

ところで、そんなビスがどうしてオシャレの道に目覚めたのか、という理由ですが、最終決戦前の会話で、ビスの加工屋にかける熱意について聞くことができます。

 

アタシ、加工屋になるまでは自分の色も毛並みも気に入らなかったのニャ。

そんな自分が好きになれたのも、加工屋をやりながら少しずつ 学んだオシャレのおかげニャ。

だから今は、この仕事で誰かに恩返しをしたい気持ちでいっぱいニャ。

必要なものがあれば、言って欲しいニャ。○○さんのオトモのために、今こそ最高のものを作ってみせるニャ!

(マスター★6緊急前 ビス)

 

ビスは自分の毛並みの色にコンプレックスを抱えていたようですが、オシャレに出会い、「自分の毛並みが格好良く見えるようなファッションはなんだろう」というのを追究するようになったことで、少しずつ自分の見た目について前向きに考えられるようになったとのこと。そして今は、自分を救ってくれた加工の仕事で、誰かに恩返しをしたいというのがビスの願いです。

 

生来のものである「自分の見た目に対するコンプレックス」という難しい、しかしとても重要である現代的なテーマを、アイルーのキャラクターを通して入れ込んでくるのは、さらっとやっているように見えて本当にさすがだと思いますね。このビスの一言で、「生来の見た目について悩むアイルーもいる」という世界観の深まりがあるし、こんな感じでキャラクターのそれぞれが持つ悩みやコンプレックスの部分の描写がきちんとあると、そのキャラが生きているという実感が湧いてくるんですよね。

 

エルガドは王国騎士団の拠点でありまた他の地域との交流の盛んな港町として、さまざまなルーツや目的を持つ人が集うという「多様性」が一つのコンセプトであると筆者は考えていますが(※)、その中にビスのようなバックボーンを持つ人物がいることによって、そのコンセプトにもより説得力が出ていると思います。

 

※カムラの里は、大きな災禍に見舞われる辺境の里という地域性と、家族同然の仲である里の皆が一致団結して災禍に立ち向かうというのがコンセプトなので、おそらく拠点のコンセプトもライズとサンブレイクで真逆にしているのではないかと推測されます。

 

それから、このビスとコッタの仲良しぶりもぜひ紹介しておきたいですね。相棒のコッタについて、ビスは次のように話しています。

 

相棒のコッタは無口だし、アタシとは得意な作業や、道具の好みまで違うのニャ。でも…そういうところが最高ニャ。
お互いに得意分野が違うから 苦手なところは助け合えるし、それで仕事の幅も広がるのニャ。

ついでに、食べ物の好みも違うからゴハンの取り合いにもならないのニャ。

(マスター★3 ビス)

 

「食べ物の取り合いにもならない」という台詞を見るに、この2人は普段から生活を共にしている仲なのかな? お互いの性格やクセ、物の好みなどを熟知しているからこそ、息の合うチームワークが発揮できるということなのかもしれません。エルガドのキャラクターたちは何となくですが、フィオレーネとバハリ、ピンガルとタンコ、ガトリンとスーといったような2人1組の関係性になっているNPCが多いような気がしますね。キャラクターゲーとして、「仲間」というテーマを推しているような印象が割とあります。

 

話を戻しまして、相棒のコッタの方は無口で、いつも真剣な眼差しでひたすらハンマーを振るっていますが、一見表情がかたそうに見えるコッタにも、ビスにはその機微が手に取るようにわかるみたいですよ。

 

キュリアの調査が続くなら、この加工屋もしばらくは忙しい日々が続きそうニャ。
もちろん、○○さんはいいお客さんだから アタシたちは大歓迎ニャ!

ほら、見てみるニャ。コッタも嬉しそうな顔をしてるニャ。ニャ…? いつもと同じに見えるかニャ?

それならコッタの表情が分かるようになるまでは、このお店には通い続けてもらわないといけないニャ~。

(マスター★6 ビス)

 

この2人の阿吽の呼吸とも言うべき関係には、同僚のミネーレも少し羨ましいと思う気持ちがあるようです。

 

端材を持ってるなら、お隣のオトモ加工屋にも寄っていってあげてね。

ビスとコッタの息が合ったチームワーク、あたしから見ても大したものだと思うよ。
ひとりでやってる身からすれば、ちょっとうらやましいかも。

(マスター★2 ミネーレ)

 

ミネーレは色々な土地を旅してきましたから、その行く先々で出会う人たちとはたくさん交流を持ち、一緒に仕事をしていることと思いますが、裏を返せばずっと一緒に加工をやっている仲間や、相棒のような存在がいないということでもあります。それを寂しいというのとはまた違うにしても、旅をする加工屋としての自分自身について見つめてみたときに、ビスとコッタの関係性に憧れる気持ちが彼女にはあるのかなーと思ったりします。

 

ビスにとってのコッタは、「自分の毛並みの色が好きではない」という悩みをおそらく(少なくともエルガドの中では)最初に打ち明けた人物でもあるでしょうからね。オシャレの中に自分を肯定できる道を見出したビスと、相棒としてずっと一緒に加工の仕事をしてきたコッタは、ビスの一番の理解者といえる存在なのではないかな。

 

その辺りの話を聞こうとして、加工屋の建物に半分めり込みそうなくらいダッシュしてなんとかコッタに話しかけようとしたのですが……やはりコッタは無口でした。まあ、コッタがあまり多くを語らないからこそこのコンビの仲の良さが伝わるという面もあるので、これはこれで良しということで。

 

さて、ビスはエルガドの加工屋としての経験をもとに、エルガドから新しい流行を発信したいと考えているみたいです。

 

○○さんのおかげで、エルガドでも新しいオトモ武具をたくさん作ってこられたニャ。

アタシ、ここでの経験をもとに エルガドでの新しい流行を発信していきたいと思うのニャ。

例えば、そうニャ…。伝統的な王国のデザインに、独創的なカムラの里の要素を取り入れたものとか…ニャ!

これはイマジネーションが広がるニャ…。作業の合間をみながら、すぐにでも相棒とデザイン会議を始めなきゃなのニャ!

(マスター★6 ビス)

 

とても素敵ですね。王国とカムラの里の盟友国関係、文化交流の盛んなエルガドを象徴するようなデザインだと思います。もしかしてこれ、いずれオトモ防具かもしくは重ね着としてこういうのが登場する、という伏線なのかな? おそらくは異変の原因が今後すべて片付いた後になることかと思いますが、そのお披露目を楽しみにしたいところです。

 

4.おまけ

 

まずは、ミネーレが加工に使っているハンマーについての小ネタ。

 

…っと、ごめんね。少し時間ができると、ついつい道具の調整に集中しちゃうんだ。

あたしたち加工屋にとって、このハンマーは命と同じだからね。

だから、一流の加工屋っていうのはさ、まずは最高のハンマーを、自分の手で打てなきゃダメだと思うんだ。

ただ…このハンマーは、まだそこまでたどり着いていないと思うんだよね。さぁて、まだまだ腕を磨かなきゃ!

(マスター★4 ミネーレ)

 

自分で最高のハンマーを打つという目標に彼女がこだわりを持っているのは、彼女自身が言うように、ハンマーが加工屋にとって命と同然のものだから、というのもあるでしょうし、各地を旅して拠点を変えながら加工屋としての腕を磨いてきた来歴の持ち主であり、常に周りの環境が変わっていくことを経験してきたミネーレにとっては、自分の仕事道具であるハンマーだけが唯一いつも変わらずに側にあるものであり、だからこそ特段思い入れが深いというのもあるでしょうね。

 

ミネーレは傍から見ればかなり実力のある加工屋だと思いますし、本人もベテランであるという自負はあるものの、ミネーレ自身はまだまだ今の自分に満足してはいないようで、日夜最高のハンマーを追い求めています。拠点マップで彼女の手元を観察してみると、いつもハンマーを丁寧に磨いているんですよね。

 

 

で、そのミネーレを真似しているのかわかりませんが、そのお隣さんのビスも、自分のハンマーを磨いていたりします。

 

 

キラーン☆ ってなったハンマーを見て嬉しそうにしてます。かわいい。そして1枚目のコッタも、台の上にしゃがんで休憩するというレアな光景です。仕事熱心な人物が休憩して一息ついているときの顔っていいよね。

 

それから、ミネーレの服装について。ミネーレと最初に話したときの挨拶に、彼女の服装についての話が出ています。

 

(エルガド到着後 ミネーレ)

サンブレイク発売前は、ミネーレはMH4に登場した、ナグリ村で出会う「加工屋の娘」が成長した姿なのではないか? と予想されていましたが、ミネーレは「ある加工屋の服装を参考にして作った」と言っていますから、ミネーレ本人はその加工屋の娘と同一人物ではないようです。しかしながら、ミネーレが参考にしたその人物こそが「加工屋の娘」である可能性は十分にあり、おそらく旅の途中で出会ったということになるのでしょうが、ここにもMH4とのつながりを感じさせるものがありますね。

 

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というわけで、ずいぶん久しぶりの記事更新でございましたが、いかがでしたでしょうか。動画投稿の方に力を入れてしまったこともあり、9月中にキャラ考察3記事という当初の目標はちょっときつそうなんですが、今回に引き続き今度はカムラの里の加工屋メンバーについての記事を来週のアプデ前に出せればいいなと思っておりますので、期待しない程度にご期待いただけますと幸いです。

 

今後のアップデートのこともあり、加工屋のみなさんにはまだまだお世話になる日々が続きそうです。直近のアップデートでは、オシャレ好きハンター待望の「武器重ね着」が実装されることが発表されており、恐らくはこれもミネーレからお知らせされることになると思うのですが……私としては、ミネーレから「ハモンさんのお弟子さんに "強さだけではなく見た目も大事にしたいですよねェ~" って言う人がいて、そこからヒントを得たんだよね!」みたいな会話が聞けることを密かに期待していたりします。ミネーレがナカゴについて言及してるところを見たいんですよね。なんとなく。

 

ということで、ここまでお読みいただきありがとうございました! また別の記事でお会いしましょう!