※注意事項※
・本記事は「モンスターハンターライズ」全編のネタバレを含みますのでご注意ください。
・本記事でのキャラクターや人間関係、世界観の考察に関しては、作中で判明する設定を基にした筆者の推測を含む箇所が多くありますことをご了承ください。
・筆者は2021年12月17日発売の『モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録』を未読の状態で執筆しております。
現在または今後公開される公式設定が、本記事での考察内容と明確に異なる(=本記事での考察内容が誤りである)ことがある可能性がありますことをご了承ください。
・本記事の内容は、記事を改訂すべき点が発見された際には、予告なく加筆修正を致します。
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船着場で運送担当をしている、亜空間移動の使い手ことツリキさん。彼には里の外を旅している父親がおりまして、ツリキの話にもたびたび登場するのですが、これがなかなか変わった人物なのです。今回はそんなツリキ父にスポットを当てたお話。
ウチの親父は、数年前にいきなり「新しいモンが見たい!」って言って里を飛び出してさ。
それ以来、あちこちをうろうろしては手紙と一緒に変なモンばっかり送ってくるんだよ。
前はたまーに帰ってきたりもしてたんだけどな。百竜夜行が来たせいでそれもできなくなっちまって。
でもやっぱり里のことが心配なんだろうな。手紙の頻度はずっと上がったよ。…もちろん、変な荷物の頻度もな。
(里☆2 ツリキ)
改めてご紹介しておきますと、船着場のツリキの父親はカムラの里を出て各地を旅している……というか、ふらふらと放浪している人物。いつぞやの記事でもお話ししたように、ツリキの方も「親父のしたいようにさせてやるか」的なスタンスで話してはいるのですが、彼の父親は酒癖があまりよろしくないということもあり、旅先で何かやっていないか心配になることもあるようです(それでも里のことを心配しているあたり、悪い人ではないのですが)。
で、ツリキ父は旅先で入手したものをお土産的な感じで逐一ツリキの所に送っていまして、その中身から彼が今どこで何をしているかがわかる……はずなのですが、ツリキ父が送ってくるものはいずれもヘンテコな物ばっかりなものですから、ツリキの方も困惑している様子。今回はそのツリキ父から届けられる様々な珍お土産を一挙に見ていきたいと思います。
お、○○、いいところに! 後で行こうと思ってたんだよ!
親父に、お前がハンターになったって伝えたら、そりゃもう大喜びでな! 祝いだって、デッカイ肉を送ってきたんだ!
ただなぁ……「何の」肉かが書いてなくてな……。
なんか妙に水分量が多くて柔らかくて… むしろぶよぶよしてるし…色もな……。匂いも…独特の、なんとも刺激的な……。
…って感じの肉なんだけど、どうする? 食うか………?
(里☆1 ツリキ)
主人公がハンターになったことをツリキが父に手紙で伝えていたらしく、ハンター就任のお祝いとして送られてきたお肉。ツリキ父が里を出たのは数年前ということですから、主人公とも当然面識はあるのでしょう。で、半分は主人公宛てということで送られてきたその肝心のお肉ですが、ツリキの台詞にあるように、どうも得体のしれない物体のようで……。
さすがに肉であることは確定としても、ツリキの「水っぽくて柔らかい」「ぶよぶよ」という説明内容に合致しそうな生物といえば、ライズに登場する中で言えばフルフルを置いて他にいないでしょう。フルフルの唾液は強酸性らしいですから、その肉の方からも酸っぽい刺激臭がするというのも納得のいく話です。
フルフルの肉は食べられるのか? という疑問はありますが、フルフルから入手できる素材には「アルビノの中落ち」「アルビノの霜降り」といういかにも肉らしい名前のアイテムがあるんですよね。そしてお祝いの贈り物ということを考えれば、より響きが高級そうな霜降りの方ではないかと期待されるところですが、いざアイテムBOXで「アルビノの霜降り」の説明を見てみると……。
なんと「食べられない」「食べちゃいけない」と書いてあります。まあ確かに、フルフルの成体から取れる「アルビノエキス」は薬液(鬼人薬・硬化薬グレート)の調合に使われていますが、薬と毒は紙一重の存在とも言います。そんなエキスを体内に持っている生物の肉を直接摂取しても安全であるという保証はありません。また有害物質以前の話として、「柔らかくてぶよぶよ」というのはタンパク質よりも脂肪分が豊富であるということですから、人体に入れるとお腹を壊してしまう可能性も大いにあり得るでしょう。
名前の響きは良いだけに食べられないのは残念ではありますが、少し耳寄りな情報として、ライズには登場はしていないものの、フルフルの幼体である「フルフルベビー」の方は珍味として食べられている、という話もあります。
当該ページの「フルフルベビー料理」の所に2つほど料理が書いてあります。フルベビアイスというこれまたクセが強いアイテムの方は一旦置いておくとして、マカ漬けの壺(マカ麹というカビの一種により発酵させるらしいです)に漬けたものを食べるという方法があるらしいですから、一応食用肉として利用されている事例がないわけではないということになります。幼体とはいえども中々扱いやすい食材ではないことは確かのようですから、アプトノスやポポ等の生肉のように普通に焼いて食べるという風にはならないようですね。
結局このフルフルの肉らしきものが食されたのかどうかは分かりませんが……少なくとも、ツリキも主人公も体調を崩している様子はないのが幸いです。
さて、続いて里☆3の百竜夜行の前には、皆の安全を祈念したお守りが送られてきていました。
いよいよ百竜夜行が来るんだって? まあ、俺はそんなに心配してないさ。そのためにみんな準備してきたわけだしな。
わかるさ。百竜夜行が近付くにつれ荷物の量が増えていったからな。いつもの倍くらい歩いた気がするよ。ハハ。
あー、荷物といえば。親父からもでっかい荷物が届いたな。おまもり、だってよ。
里にいる俺よりも、外にいる親父のほうが心配してるみたいだ。まあ、そりゃそうか。気になるんだろうな。
ただなぁ…でかい箱いっぱいに各地のおまもりを詰め込むのはどうよ…。あそこまでいくといっそ気持ちが悪いぞ。
ま、さすがにあれだけおまもりがあれば悪いことも起きないだろ。ハハハ。
(里☆3百竜前 ツリキ)
今度の荷物は「でかい箱いっぱいのお守り」。確かにそれだけの数と種類があれば、各地域のいろいろな神(?)からご加護を頂けるわけですから効果はありそうですが、箱の中にお守りがぎっしり詰め込まれていたらさすがにちょっとホラーというか、何らかの呪術の類いのものを感じます。里の住民全員に1個ずつ配ってくれ、ということなのかもしれませんが、それにしても多いですし、お守りのご利益は果たして物量で増加させられるものなのかというツッコミどころもあります。
とはいえ、ツリキの親父さんは親切の方向性が少しズレているだけで、里を飛び出して各地を放浪しながらもこうして里のことを心配して事あるごとに荷物を送ってくれるわけですから、何だかんだ優しい性格で、どこか憎めない所がある人だなぁという印象です。
百竜夜行と戦う里の皆、特に主人公ハンターのことを応援してくれているようで、マガイマガドに挑む前には主人公宛てに荷物を送ってくれることも。
○○… いよいよ、マガイマガドを狩りにいくのか。
親父も応援してるってよ。手紙と一緒に、精がつくとかいう飲み薬…? の、ようなモンが送られてきたが……。
今まさにマガイマガドを狩りに行こうってお前に、あれを飲ませる勇気は! 俺にはない! ないぞ! ないからな!
な、なーに、気にするな! 親父には…適当に言っておくさ! ハハハ!
(里☆5緊急前 ツリキ)
ハンターに飲ませるための精がつく飲み物というと、一般には鬼人薬や強走薬などが思い当たりますが、色々な荷物を扱うツリキなら、ハンターではなくてもその辺のアイテムのことは知っているでしょう。そのツリキでもわからない―—ましてやそもそも本当に飲み薬なのかどうかすら分からない液体ですから、ツリキが飲ませるのを渋るのも無理はありません。
しかしながら、ツリキが「勇気はないぞ! ないからな!」と焦って念押ししているところを見るに、ここでの主人公ハンターの反応は、「怪しいといえば怪しい薬だけど、明らかに危険なものを渡してくるとも思えないし、せっかく送ってきてくれたツリキの親父さんには申し訳ないから……」という感じで、気は進まないながらもワンチャン飲もうとしていたのかもしれません。ある意味マガイマガドよりよっぽど怖いかもしれない……。
それにしても、ツリキも父親には里の状況を逐一手紙で連絡しているようですし、ツリキが「親父には適当に言っておく」と言っているところを見るに、ツリキ父の方も自分が送った品物が喜んで貰えたかどうかを割と気にしているようですから、二人ともその点では案外まめな性格なのかもしれませんね。
ちなみに、送られてきた謎の薬? は結局ツリキがそのままキープしているようで、雷神討伐前の会話で再び登場することになります。
行くのか? ○○。 相手、今までよりもっと強い敵なんだろ。聞いたよ。
気をつけて行ってこいよ。
ちゃんと元気に帰ってこないと 親父から送られてきた謎の薬、全部飲ませるからな!
(雷神討伐前 ツリキ)
げっ…。これはナルハタに負けるわけにはいきません。まさかこんなタイミングで例の謎の薬のことを思い出すことになるとは意外でした。ツリキも内心ではずいぶん心配しているのでしょうが、それでもあまり重い空気にならないよう、こうして冗談めかした感じで応援してくれるのが彼の優しさですね。
さて、続いての品物は集会所☆4のヌシアシラ百竜前に送られてくるのですが、この品が全体でも1,2を争うヤバさのシロモノとなっています。それがこちら。
でっかい百竜夜行が来るって? 里までは来ないと思いたいが… 覚悟だけはしておいた方がいいかもな。
そうそう、話は変わるが…。ハハ。親父からキノコが送られてきてな。さっき食べたんだけど、これがうまくて!
つい、一人で全部食っちまったよ。ハハ。ホバシラやイカリにも分けてやるつもりだったんだけど。ハハハ。
それにしても、親父がまともなのを送ってくるなんて珍しい…百竜夜行ってより 槍が振るんじゃないか? ハハハハハ。
ハハハ、なんてな。ハハ、あれ、なんだか笑いが、止ま、ハハ。ハッハハハ、ハハハハハハハ。
(集会所☆4緊急前 ツリキ)
大丈夫かツリキ。「ハハハ」という朗らかな笑い声は元は普段からのツリキの口癖のようなものであり、彼の前向きで大らかな性格を象徴するものですが、今回ばかりは明らかに異変が起きています。どうやら送られてきたキノコには笑いが止まらなくなってしまう成分が入っていたようですが……これはいわゆる笑気ガスというやつなのでしょうか? 効能には個人差こそあると思いますが、ここまで人が変わったようにハイになってしまうとは……。
そもそも、得体の知れないキノコが送られてきたらまず毒キノコの可能性を疑わなかったのか? というのもツッコミどころです。まあ、毒性があったり食用には適さなかったりするキノコでも、見た目がシイタケなどの食用のものに似ている紛らわしいものもあるようですし、いくらツリキ父が変わった人であるとは言えども、ヤバいキノコを贈るような真似はさすがにしないだろう、という先入観もあったのかもしれません。
見た目が食用のキノコそっくりだったためにツリキもつい食欲がそそられてしまったのかもしれませんし、「いつも変な物ばっか送ってくる親父が今回はちゃんとしてるぞ!」と感心する気持ちが先行してしまったのかもしれません。
味自体があまりにも美味しかったのか、はたまた気分がハイになる成分がクセになってしまうものだったのか、それなりの量があったらしいキノコを全部食べてしまったというツリキ。まあ、これでホバシラやイカリまで「ハハハハハ」状態になっていたら船着場は機能停止状態になるところだったので、他に類が及ばなかったことは不幸中の幸いと言うべきところです笑い転げるホバシラはちょっと見てみたいけど。ツリキも時間が経てば症状も治まっていたようですから、ひとまず安心……してよいのでしょうか?
キノコの話はこの辺にしておきまして、続いての贈り物はこちら。
まだ百竜夜行はおさまらないってことか…。親父もまだまだ帰れそうにないな。
あ。いやいや、気にしなくていいよ。親父のヤツ、今もだいぶ遠くにいるみたいだから。
手紙と一緒に、見たことのないえらく珍妙なお面を送ってきたよ。あれはずーっと南の方…かな、…たぶん。
ウツシ教官に見せたら、どうやら創作意欲を刺激したみたいだぞ。何ができるのやら。ハハハ。
(集会所☆7 ツリキ)
ストーリーではイブシマキヒコを撃退した辺りの時期で、ツリキ父はずいぶん南の方にいるようです。「親父はまだ帰ってこれそうにないな」の一言が主人公ハンターに申し訳ない気持ちを抱かせてしまったのではないかと気にして、すかさずフォローを入れてくれるイケメンツリキさん。
今回送られてきた「珍妙なお面」ですが、モンハン世界で真っ先に思い当たる存在としてはチャチャブー(奇面族)がいますね。
奇面族がいて、かつ「ずーっと南」という条件に当てはまりそうな場所といえば……モガの村でしょうか。チャチャブーは他にもドンドルマ周辺などに住んでいるようですが、ドンドルマが大陸の概ね中心部にある都市であり、かつその大陸自体も北部は雪国となる程の北緯(モンハン世界が地球のような形だと仮定した場合の表現ですが)に位置していると考えると、ドンドルマを指して「ずーっと南」と言えるのは、せいぜいポッケ村かこれと同緯度帯の限られた地域くらいしかなさそうな気がします。
カムラの里が具体的にどの位置にあるのかは私は存じ上げないのですが、ユクモ村と近隣であるという情報もあり、気候的に見ても少なくともポッケ村とかよりは全然北緯が低い辺りの山岳地帯に属している感じになるでしょうから、カムラの里から見てドンドルマ(およびこれと同じくらいの緯度の地域)を「ずーっと南」と呼ぶのはあまり適切ではないように思います。
モガの村もこれまた具体的な位置は私は存じ上げないのですが、村の住民の服装からしてかなり温暖な気候であるように見受けられますし、ソースは不明なものの↑のWikiのページによればモチーフはインドネシアの村ということらしいですから、じゅうぶん「南国」のカテゴリーに当てはまると言ってよいでしょう。
※注意:大辞典wikiの内容は概ね信用してよいと思いますし、筆者も記事で度々参照することがございますが、あくまで性質的にはWikipediaであるという点はご了承下さい。
ツリキ父のようなふらっと立ち寄った旅人を歓迎してくれそうな雰囲気がありそうな点や、ライズは「水没林」「砂原」フィールドの復刻など3シリーズとの繋がりも深い作品である点からしても、ツリキ父が立ち寄った「ずーっと南」の場所とはモガの村であり、ひょっとするとチャチャ・カヤンバ本人から、あるいは彼らの奇面族の仲間が他にもいるのならその人たちから、友好の証しとしてお面をプレゼントされた、という経緯である可能性はない話ではありません。
私のモンハン世界地理の知識が雀の涙レベルしかないだけに、非常にふんわりとした危うさの残る考察ではありますが、上記の推測が当たっているとすれば、間接的な形ではあれど3シリーズの拠点であるユクモ村、モガの村が共にライズにも関わりを持っていることになりますね。私事ながら、筆者の初めてのモンハンは3Gでしたので、3シリーズの影を感じられるのはなかなか感慨深いものがあります。3以前の作品の情報も学んでおかないと地理がガバガバです……すみません……。
さて、次でツリキ父からの荷物は本編中最後となります。
「里が平和になったお祝いだ」って、親父が酒を送って来たんだ。もちろん、飲むだろ?
ちょーっと、変わった色してるけど…。青とも緑ともつかない、絶妙な色をしてるけど…。
酒は酒だからな! それに、ほら、お祝いなわけだしさ! ホバシラとイカリも誘って、な!
(淵源討伐後 ツリキ)
青緑色……頑張って好意的に解釈すればエメラルド色なわけですが、そんなお酒はなかなか珍しいです。リキュールの類いなのでしょうか。お祝いで送ってくるくらいですから身体に入れて悪い物ではないと信じたいものですが、他の拠点の地酒とかではなく変な色のお酒を送ってくるあたりがツリキ父ならではのセンスというところです。そしてとうとうホバシラとイカリも巻き込まれることに……。まあ、あの笑いが止まらなくなるキノコよりはマシかもしれません。マシとかいう話なのか……?
それにしても、フルフルらしき生物の肉やら笑気ガスらしき成分を含んだキノコやら、そんなヘンテコなシロモノをツリキ父はどうやって入手しているのか? というのはかなり気になるところ。船着場窓口担当のホバシラも、ツリキ父が送ってくる珍妙な品々のことを知っているようで、さすがの彼でも困惑しているようです。
里の外にいるツリキの親父さんも いろんな品物を送ってくださるんです。
ただ、これが、一体、どういう経路で仕入れているのか全くわからない品ばかりなんですよ。
普通にしていてはまず手に入りそうもないものも多いですし…… 一体、あの人は、何を……。
………………………………………。
いや、これ以上はやめておきましょう。…ツリキが心配しますから、ここだけの話にしておいてくださいね。
(里☆5 ホバシラ)
おそらくツリキ父は息子宛ての荷物とは別に、カムラの里(船着場窓口のホバシラ)宛てに色々な品を送っているようなのですが、ホバシラの所に届く方の荷物にも、一体どこで手に入れているのか不明なものが多いといいます。ツリキの心境を考えて、ホバシラはそのことをツリキには伝えていないようですが、ツリキ父が何をしているのかというのはツリキ、ホバシラ共に気にかけていることのようです。
一応、どうしてそんなに変な物をたくさん手に入れているのか? ということのヒントとして、ツリキから彼の父親の収集癖のことを聞くことができたりします。
お、○○。お前も集会所に行くようになったか。
あそこ、実は酒が飲めるんだよな。一人で飲むのもいいけどさ、みんなで集まってワイワイ飲む酒が特にうまい!
………ただし、適度なら、だ。
ウチの親父みたいに、酔っぱらってはどこからともなくいらないモンを持って帰ったりはしないようにな。
(集会所☆1 ツリキ)
ツリキの父親は酒癖が悪い、ということを冒頭で話しましたが、その一例として、彼は酔っぱらうと「いらない物を持って帰ってきてしまう」という性格があるようです。深酒で理性のタガが外れてしまい、好奇心のおもむくままに目に留まった気になる物を採ったり、買ったりしてしまったり、他人から勧められるとたとえヘンテコな物でも貰ったりしてしまう……青緑色のお酒や笑気ガスキノコなどはそんな感じで手に入ったのでしょうか。
フルフルのものと思われる肉は、そういう珍品を扱っている筋の人から買ったりしたのかもしれません。あるいは、彼も数年前まではカムラの里に住んでいたことを考えると、里守の訓練を積んでいる可能性もありますから、下位ハンター並みの戦闘能力があればひょっとするとフルフルくらいなら戦えてしまうのかもしれません(とはいえ、偶然モンスターに遭遇してしまって仕方なく応戦した場合はいざしらず、意図的に狩りに行く場合は一般人による密猟になってしまいますから、フルフルと自分で戦ったという可能性は低いと思います)。
いずれにせよ、さすがに犯罪の類いに関わっていることはないと思いますが、酒が入るとそこまで自由奔放になってしまうというのは、そばで見ている人がいないとなかなか心配でもあります。送られてくる荷物の事からは少し話が変わりますが、以前に別の記事でも少し触れたとおり、ツリキ父が酔っぱらったときの困ったさんぶりにはツリキもなかなか苦労しているようで、他にもこんなエピソードを聞くことができます。
マガイマガドか…。50年前の百竜夜行にも出たヤツだとか。親父がよく言ってたな。
なんでも、ハモンさん大活躍だったらしいぜ。
親父が、酔っぱらうとよくその話をするんだ。ただ… 聞く度にどんどん話がでかくなっててな…。
最終的に「自分が追い払った」って言い出したんだぞ。そんなわけあるかよ! ハモンさんだろ!
酔っ払いの話なんて、話半分…いや、四分の一で聞いても多いくらいだ。
あっ、親父のヤツ…よその村で酒飲んで妙なこと言ってないだろうな。急に心配になってきたぞ……。
(里☆3百竜後 ツリキ)
いやあ、実際お前はすごいやつだよ。ホントに。
俺もあと何年かしたら、子供に「○○は昔すごかったんだぞ」って話をするようになるのかもな。
あー……そのときは、酒を飲み過ぎて話を盛らないように気をつけるよ。ハハ。
(雷神討伐後 ツリキ)
ツリキによれば、彼の父は50年前にマガイマガドをハモンが撃退したという話を、酔っぱらったせいで最終的に「自分が撃退した」と話を盛ってしまったことがあるとのこと。その場ではさすがにツリキが訂正したのでしょうか。酒癖の悪い親を持つ子どもは結構大変なものですが、ツリキもその一人のようですね。
まあ、後の台詞では冗談めかして「自分は盛らないように気をつけるよ」と言っている所を見ても、そういう父の事を本気で嫌っているというわけではないんですよね。連絡も頻繁に取り合っているようですし、ツリキとしては「やれやれ仕方ないな」というスタンスで、逆に彼の方が保護者みたいになって父親の事を見守っている、みたいな雰囲気の親子関係です。数年前に里を出たということは、少なくともツリキが成人するくらいまでは里に居たということですから、親としての務めはきちんと果たそうとしていたた、ということにもなると思いますし。
ちなみに、ツリキは「何年かしたら子供に~」という話をしていますが、少なくとも彼に子どもがいるという話や、婚約者などがいるという話は特に他の台詞では聞けません。まあ、彼の人生設計として数年後以内には家庭を持ちたい、と思っているのかもしれませんし、あるいは「自分の」という形容詞が付いているわけでもないので、カムラの里の次世代の子どもたちに、という意味とも取れなくはありません。
また、ツリキ父が50年前のハモンの話をするということは、彼もまたかつて里を壊滅寸前まで追い込んだ百竜夜行の、生き証人の一人ということになります(当時の彼は10代そこそこという位の年齢でしょうか)。お酒を飲んで「自分がマガイマガドを撃退した」と話を盛ってしまったのも、当時感じていたやりきれない気持ちの表れの一つだった……という解釈もできるかもしれませんね。
さて、送られてきた珍妙な品々といい、ツリキ父には色々と聞きたいことがたくさんあるのですが、百竜夜行が起きているうちは流石に里には帰って来られません。それが収まったら久しぶりに再会できるのではないか……と、ツリキも楽しみにしている様子。
いやー、俺には難しいことはよくわからないけどな。
イブシマキヒコ、とやらをやっつければ百竜夜行がおさまって、ヒノエが共鳴する心配もなくなる、って話だろ?
一石二鳥ってヤツだな! わかりやすいじゃないか。
百竜夜行がおさまれば、親父も帰ってこられるかもしれないしな…。
これはもう、お前に賭けるしかないな! 頼んだぜ、○○!
(集会所☆6百竜前 ツリキ)
おっ、おつかれさん! いやー、さすがだな。
イブシマキヒコを追い払うとはな。いや、お前ならできるとは思ってたけどさ。
いざほんとにやったって聞くと すげえなあ…と思ってな! ハハ!
親父も喜ぶぞ! お前にもずっと会いたがってたからな。
(集会所☆6百竜後 ツリキ)
成長した主人公にも会いたいと言ってくれているようですから、サンブレイクでの追加ストーリーがあれば、いずれツリキ父にも会える日が来るのでしょうか。新しい拠点でのキャラだけでなく、ツリキの親父さんやイオリくんのご両親など、百竜夜行が収まったことでカムラの里に帰ってくる人たちにも会えるようなアップデートをぜひ期待したいものですね。
そんなわけで、本記事ではツリキ父が送ってくるヘンテコお土産コレクションと、彼の人となりについて見て参りました。いつも字数が15,000とか20,000とか行ってしまう冗長さが恒例になっているこのブログですが、こういう短めのおもしろ記事もたまには良いものですね。
それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました! また別の記事でお会いしましょう!